微妙な心理 | 小説の書き方教えます

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現役プロの小説家「子竜 螢」が、文学賞受賞へと導きます  KEI SHIRYU 

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当ブログは小説の書き方について述べている

ものですが、小説を書く人も書かない人にも、

か参考になればと考えております。


今回は、登場人物の微妙な心理についてです。




スマホが普及してきたからでしょうか。当ブログ

へご訪問くださる人が、多い日には600人を

超えるまでになりました。


とくにモバイルからのアクセスが増えてきましたね。


運営している側としましても、励みになります。




さて、あなたの作品の質を決定している要素として、

今回は登場人物の心理を採り上げてみました。


アマチュアさんたちの一般的な傾向として、善悪や

好き嫌いがはっきりしている点があります。


しかし、実際の社会では、そう単純ではないです

よね。さまざまな角度から検討してみると、正でも

あり悪でもあったりするものです。


嫌いなのだけど、どうしても愛してしまう異性の存在

など、理屈では割り切れないのが大人の世界でしょう。




ですので、微妙な心理を描けないと、どうしても幼稚で

単純な作品に見られてしまいます。


銀行強盗をして車で逃げる途中に、轢きそうになった

子猫を抱きしめ、危ないところだったな、なんて慈しむ

主人公は、あなたの目にはどのように映るでしょうか。


この人物は悪い人でしょうか。善人なのでしょうか。




そして、心理は刻々と変化をします。


常に一定なのはよほどの頑固者だけでして、ブレる

から、コロコロ変わるから心なんですね。


そういう点を作品の中でピックアップしますと、あなた

の作品は見違えるほどにグレードアップすることで

しょう。


善悪単純な扱いは、むしろ児童文学に向いています。


小説とは人間を描くもの。


人間とは、微妙に揺れ動く心理の塊なのです。