※お待たせしました。タイトル下の5つのコンテンツが
ご利用いただけるようになりました。
当ブログは小説の書き方について述べている
ものですが、小説を書く人も書かない人にも、
何か参考になればと考えております。
今回は、読者サービスについてです。
小説の書き方に基本があるとすれば、それは
読者サービス以外にありません。
こう述べますと、必ず同人誌に参加している人
たちから反論があります。
「読者に媚びるのは間違っている。小説の真髄
を追求することこそ、執筆の正しい姿勢である」
はい、そのとおりですね。
読者サービスは媚を売るのではありませんので
勘違いしないでいただきたいのです。
飲食店が店内やトイレを綺麗にしているのは、
客に媚びているからでしょうか。
コーヒーを飲みながら立ち読み(座り読み)できる
書店は、顧客に媚びているのでしょうか。
ドライブスルーは、媚びた結果の産物なのでしょうか。
いずれも違いますよね。発祥当時は、こんなサービス
があったら便利だ、という発想から始まったものです。
たしかに、後発組は客に媚びて真似をしたかもしれ
ませんが、顧客サービスというのは今では当然のこ
とでして、プロの仕事の誇りの部分でもあります。
お客様に気持ちの良い時間を過ごしていただきたい
から、店内やトイレを綺麗にしておく。
読者に楽しく読んでいただきたいから、面白さという
部分を徹底的に追求する。
これは、媚ではありませんよ。その道のプロなら当然
考えることでして、仕事上の誇りでもあるのです。
さまざまなものの中で、小説だけは別と仰るなら、
議論にもなりません。
ただし、作者の都合だけで書かれた小説が、芥川賞
に受賞することは絶対にありませんので、念のため
に申し上げておきます。