登場人物の生活臭 | 小説の書き方教えます

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現役プロの小説家「子竜 螢」が、文学賞受賞へと導きます  KEI SHIRYU 

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当ブログは小説の書き方について述べている

ものですが、小説を書く人も書かない人にも、

か参考になればと考えております。


今回は、登場人物の生活臭についてです。




当然のことながら、人間は生きてゆく上で飲食

と排泄は欠かせませんよね。


また、真面目に人生のことばかり考えている

わけではなく、お金のことやら異性のことを

意識しながら生きていると思います。




ところが、小説の中の登場人物のほとんどは

そういう生活臭がまったくしませんね。


無実の友人が殺人犯として逮捕され、真犯人を

暴く主人公は、なぜか仕事もせずに犯人探しに

没頭しています。


時間とお金があり余っているという設定は、読者

を小バカにしているとしか思えません。




また、最低でも6時間ほど眠らないといけないのに

不眠不休での捜査活動とは、違和感を感じてしま

います。


読者が主人公に共感する部分とは、同じレベル

の生活臭です。




テレビドラマでよくあるミスは、一等地のマンション

に妻子とともに住み、豪華な家具に囲まれている

こと。


一体、この人物の年収はいくらなのでしょうね。

まだ30代の平均的なサラリーマンなのですよ。


食べるもの、着るものなどで生活臭は充分に出せ

ます。マンション住まいよりも安アパートのほうが

現実的です。


食べて呑んで眠って排泄させましょう。


リアルなほど、読者の共感は得られるでしょう。