善人を描く | 小説の書き方教えます

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当ブログは小説の書き方について述べている

ものですが、小説を書く人も書かない人にも、

か参考になればと考えております。


今回は、昨日の続きで、善人の描き方です。




昨日は悪人の描き方を伝授いたしましたが、

善人の描き方はもっと難しい。


なぜなら、本当の善人など、滅多にいないから

ですね。困っている人のために募金はしても、

全財産を投げ打つ人はいません。


一般的な善人は、8割が善で2割が悪という

人のことだろうと思います。


だから、善100%の人を描いても、読者の

共感は得られないでしょう。




逆に、悪人も悪100%の人はいないのです。


仲間にはとても優しかったり、銀行強盗をして

車で逃げる途中に、飛び出してきた子猫のため

に急ブレーキを踏んでしまう。


それが、一般的な悪人なんですね。チョッピリの

善人性があるから、読者は悪人にも共感して

しまう。


世の女性が、ヤクザな男性を優しいと勘違いして

しまうのは、2割の善性によるものです。




ですから、間違っても善悪100%の人物を描いて

はなりません。


それは人間ではなく、ロボットかターミネーター

ですね。