なぜ筆が止まるのか | 小説の書き方教えます

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現役プロの小説家「子竜 螢」が、文学賞受賞へと導きます  KEI SHIRYU 

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当ブログは小説の書き方について述べている

ものですが、小説を書く人も書かない人にも、

か参考になればと考えております。


今回は、筆が止まってしまう理由についてです。




子竜の知人に、何作品も書くには書くのですが

どれもこれも未完成という人がいます。


読ませてもらいますと、なるほど、止まるべくして

止まっているんですね。ストーリーが袋小路に

迷い込んでしまってました。




主人公の目線で書き進められていたその作品

で、主人公が何者かに背後から頭を殴られて

気絶してしまうのですが、その場面で止まって

いるのです。


当たり前ですよね。主人公の気絶によって目線

がゼロの状態になるのですから、書けなくなって

しまいます。


複数目線の作品に書き直すか、ストーリーを

変更するしかありません。




こういう例でなくとも、わざわざ止まるように書いて

しまうことは子竜でも多々あります。


気が付いたら汚い小部屋に監禁されていた、など

と続けることはできるにせよ、そこからの展開が

難しくなるのは必定です。


ですから、袋小路に迷い込まないストーリーと構成

を考えなくてはいけません。




いいえ、そもそも、ラストシーンが作者の中で明確

になっていないから起きる現象なのです。


ゴールがどこにあるのかわからないマラソン大会に

参加するようなものですね。


作品のゴールであるラストシーンを明確に思い描き

ましょう。


できれば、ラストシーンは先に書いてしまうことを

オススメします。