小説における文章力 | 小説の書き方教えます

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現役プロの小説家「子竜 螢」が、文学賞受賞へと導きます  KEI SHIRYU 

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当ブログは小説の書き方について述べている

ものですが、小説を書く人も書かない人にも、

か参考になればと考えております。


今回は、小説における文章力についてです。




アマチュアの方が趣味で書いておられる作品を

読ませていただく機会は結構あるのですが、中

には達人芸に近い文章力を発揮した作品が

あったりして、ドキッとさせられます。


下手なプロよりも格段に素晴らしい文章なのです。




では、小説に高度な文章力が絶対に必要かと

いいますと、答えはNOですね。


あれば越したことはない、という程度でしょうか。




英語で書かなくてはならないのではありませんし、

いつも喋り慣れている日本語で書くのですから、

誰でも相手に伝えるだけの文章は書けるはず

です。


要は、述べたいことがちゃんと伝わるだけの文章

力があればいいのであって、それ以上の文章力

は指輪やネックレスなどの装飾品でしかないのです。


どんなに外見を飾っても、人間性の中身が腐って

いてはダメですよね。




志賀直哉という作家がいました。「城之崎にて」など

の名作を数多く残した小説家です。


でも、文章そのものはとてもシンプルですよね。


まったく飾ったところなどないので、業界では志賀直哉

に始まり志賀直哉に終わるといわれているほどです。


音楽界で、モーツァルトに始まりモーツァルトに終わる

といわれているのと、同義です。


つまり、シンプル・イズ・ベストなのですね。




ですから、文章が下手だから小説なんて書けない、など

と言わないでください。


伝えたい内容こそが大切なのですから。