短編と長編 | 小説の書き方教えます

小説の書き方教えます

現役プロの小説家「子竜 螢」が、文学賞受賞へと導きます  KEI SHIRYU 

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当ブログは小説の書き方について述べている

ものですが、小説を書く人も書かない人にも、

か参考になればと考えております。




小説を書き始めたばかりの人は、長編なんて

とても書けないと口を揃えて仰います。


たしかに、長編小説を書く作業量は大変なもの

でして、余暇のすべてを費やしても時間が足り

ないかもしれません。


なので、10枚から30枚程度の短編小説に挑ま

れるのですが、それが途中で挫折する大きな原

因であることを認識していただかないと、未完成

作品ばかり増えることになります。




短編は長編よりもはるかに難しい。


これは事実ですし、何の誇張もしていません。




短編では複雑なストーリーを描こうとすると、シノ

プス(あらすじ)的な深みのない作品になってしま

います。


また、長々とした描写をするとストーリーが少しも

進まずに終わってしまいますので、人物も背景も

説明的になってしまいます。


そして何より、読み終えたときの後味を残すための

工夫をするには枚数が少なすぎるのです。




短編に求められるのは、落語のオチよりももっと

鋭く刺激的な後味なのです。


小説の書き方を述べた書籍は数多く存在しますが

内容は長編向きだと考えてください。短編には短編

なりの別の書き方があるのです。




しかし、多くの作家は短編を書きません。


難しい上に、短編集が売れないことを知っている

からなのです。




ですので、初心者こそ100枚程度の中篇以上の

ものから書き始めることをオススメします。


ほどよい描写とストーリー進行のテンポを会得し

やすいので、途中で挫折することはないでしょう。


とにかく、長編よりも短編が楽だ、という観念は

早く捨ててくださいね。