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風韻 ~とあるライターのレビューブログ~

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こうふく画報 1巻

長田佳奈 ぶんか社

 

 

 

時代は大正時代。

ある和菓子屋の光景。

 

 

 

 

とてもおいしいものを作るのですが

主人は神経質で、全然数を作れません。

 

そんなんじゃお店が立ちゆかないし、

いい嫁でももらえばと、お手伝いの彼女は言います。

しかし、返答は……。

 

 

 

 

しれっと、君がいれば十分なんだけどな、と言ってのける主人。

本当に困った人でした。

 

 

グルメをテーマにしたオムニバスストーリーになっています。

西洋かぶれした、とある母のお話。

 

 

 

 

夫や子に愛を持ってくれるのはいいのですが

変なものばかりで困っています。

 

 

今度はミルクホールで働く女性に恋した話。

 

 

 

 

彼の恋は破れることになりますが、その理由とは……?

 

 

 

 

大正グルメ漫画です。

描写がほんとに細かくて丁寧、大正時代好きにはたまらない作品ですね!

雰囲気もよいですし、当時のグルメや習慣もよく調べてあるので、

ドラマを楽しみつつ、この時代のことを知ることもできます。

主人公が毎回かわるオムニバス式ですが、ときどきキャラがリンクしてくるので、そこがお話の構造上とても面白く機能しています。

 

 

 

無敵の人 1巻

きづきあきら サトウナンキ 双葉社

 

 

VRメガネが普及し、誰もが持っている時代。

主人公はVR世界で、引きこもりをしている友達と会っていました。

うらやましいと言われますが、主人公はそんなこと思いません。

 

というのも……。

兄が引きこもりだったのです。

しかも……。

 

 

 

 

 

兄に暴力を振るわれ、犯されていました。

 

現実に目を背け、VRの世界へとメガネをかけたとき、

血が飛び散りました。

 

何者かが兄の頭を割っていました。

 

 

 

 

殺人鬼……?

兄は死に、自分は助かりましたが、意味は分かりませんでした。

 

彼は無敵の人でした。

無敵というのは、社会的に何も失う者がない人。

彼も問題を抱えていて、人を殺してもダメージを受けないので、

ろくでもない人間を殺して回っていると言います。

 

 

それを指示しているのはAI。

 

 

 

 

 

 

彼女はビッグデータから危ない人を探し出し、

社会的な被害を食い止めるために暗殺していました。

無敵の人をつかって……。

 

主人公は死ぬか、人殺しになるか問われ、後者を選びます。

 

兄のようなひどい人間は死んでもいいとは思いますが、

自分が人を殺したいとは思いません。

そこで自分なりに問題解決を図ります。

 

 

AIはターゲットを指定します。

中学生の少女と弁護士の父。

父が暗殺対象と思い調査を始めます。

 

 

 

 

挑発してみせますが、どうやら違う……?

では誰がこれから重大犯罪を起こす……?

 

 

 

 

 

近未来のサイコホラーです。

クズを殺すのはクズというのはよくある話ですが、それが青少年で、

話題が最近の世相を使っているのが面白いところですね。

その分、話はぐろいですが、興味は引かれてしまいます。

救いのない世界に救いはあるのか、今後の展開が楽しみです。

 

少年マガジンにも同名があるので注意です。

 

 

 

サクラ大戦 漫画版 1巻

政一九 講談社

 

 

海軍学校を卒業した主人公、大神一郎。

なぜか陸軍の米田中将につけと言われます。

特務ということで納得しますが、

待ち合わせ場所は上野公園の西郷さん前。

そこに現れたのは……。

 

 

 

 

 

言わずと知れたサクラ大戦のヒロイン、真宮寺さくら。

このときは主人公は彼女のことは知るはずもなく、

きれいな少女が迎えに来たとしか思っていませんでした。

 

 

特務のはずが、なぜか劇場勤め。

しかもモギリをやれと命じられます。

 

 

 

 

 

軍人として勤めを果たそうと思っていたのに雑務ばかり。

どんどん自信を失っていきます。

 

 

 

 

 

劇団のやっていることは

次第に興味を持ち、認めていくのですが、

やはりこれが自分の仕事だとは思えません。

 

 

あるとき、町に怪物が現れます。

 

 

 

 

 

 

絶体絶命の危機!

そこに助けに現れたのは……!?

 

 

 

 

サクラ大戦のコミカライズです。

サクラ大戦1からのストーリーをコンパクトにしているので、サクラ大戦初心者には嬉しい内容になっています。

絵もキャラデザインの藤島康介に近い絵なのもいいですね。

左遷されて雑用ばかりと思ったら、劇団は仮の姿、

実は妖怪たちに立ち向かう組織だったという、夢のあるストーリーになっています。

サクラ大戦初心者にも、振り返りにもよい漫画です。

 

 

 

 

マイ・ボーイフレンド 1巻

蒼井まもる 講談社

 

 

主人公は女子高生。

おでこが丸いから、まると名付けてきた男子。

気兼ねなく話せるため、すぐ仲良くなりました。

 

 

 

 

兄弟のような仲良しさで、

だからそれゆえに恋愛に発展しません。

 

けれど心は恋のほうにいってしまい、

彼が自分を認めてくれなかったり、ほかの人といると嫉妬してしまったりします。

 

 

 

 

彼も彼で、素直に向き合ってくれようとしません。

 

 

しかし、主人公がそれに困っている様子に気づくと……。

 

 

 

 

 

 

あだ名しか覚えてないんだろうなと思う主人公。

覚えてるよと、ちゃんと名前を呼ぶ彼。

勇気を振り絞って、彼は告白してくれました。

 

こうして、二人は付き合うことになります。

 

 

しかし、兄弟のような関係をしていたため、付き合うってことがよく分かりません。

お互い好きなのに、逆に好きとはいえなくなってしまうのです。

 

ようやく初デートにいけましたが、失敗ばかり……。

けれど彼は……

 

 

 

 

素直に気持ちを受け開けてくれました。

これには主人公の心も大きく開きます。

自然と彼をぎゅっと抱きしめたのでした。

 

 

 

 

男女の差なく一緒にいた二人が恋人になるお話です。

素直になれないのがいじらしく、

素直になった瞬間が見ていてめっちゃ気持ちいいですね!

二人が幸せになったときを見ているこっちも幸せになれます。

初々しい青春が好きな人にお勧めです!

 

 

 

富士山さんは思春期 1巻

オジロマコト 双葉社

 

 

主人公は男子高校生。

あるとき、クラスのアイドルの着替えを盗撮しようとしますが、

身長181センチの富士山(ふじやま)さんの巨体に阻まれてしまいます。

 

しかし、それから

幼なじみの富士山さんのことが気になって仕方ありません。

 

 

 

 

 

 

昔は仲良かったけど、今はそんなことない。

クラスのアイドルのほうが好きなはず。

と思おうとするのですが……。

 

 

子供に大きいと言われても、

コンプレックスとせず、高身長を笑い飛ばす富士山。

 

 

 

 

 

その明るさ、屈託のなさに主人公は心を動かされます。

そして、「俺たちつきあわね」と言ってしまうのでした。

 

返事は「いいよ」

あっさりした返事でしたが、二人は付き合うことになります。

 

 

 

高身長の彼女、バレー部のエースです。

部活をサボりっぱなしだった主人公も、彼女と会うために積極的に参加するようになります。

 

 

 

 

 

大きくも女性らしい体。

主人公はふと、その体に顔をよせてしまうのでした。

 

 

おもてだって付き合ったとは恥ずかしく言えないので、

放課後にこっそり会うことにします。

 

 

 

 

特別なことに顔を赤くする富士山さん。

無邪気な彼女を見て、主人公はいたずらしたくなってしまいます。

 

 

 

高校生の普通の恋愛を描いた作品です。

めっちゃ背高い彼女がめっちゃいい人、というのが本作の売りですね。

背だけでなく心も大きくて、恥ずかしながらも恋愛にちゃんと向き合っていく純な感じがたまりません。

男女問わず、こんな恋愛がしてみたかったと思うんじゃないでしょうか。

1巻の表紙が野暮ったい感じがするので買い控えする人がいそうですが、中身はかなり雰囲気のある絵になっているので、まったく心配することはありません。

嫌なものがいっさいない、普通の恋愛漫画、おすすめの作品です!