・加齢黄斑変性の予防と対策
こんにちは。視力アップ推進委員会の出口 隆です。
さて、これまで 目の病気についてお話をしておりますが、今回は、加齢黄斑変性の予防と対策についてお送り致します。
もしあなたが、目を酷使するようなお仕事( 長時間のパソコンや スマホの使用など )や、欧米型の食習慣であれば、今回の加齢黄斑変性の予防と対策は 必ず読んでおいて欲しい内容です。
というのも、加齢黄斑変性はアメリカでは中途失明の原因となっており、日本でも加齢黄斑変性になる人が急増しているからです。
特に、日本の食生活が欧米型になってからというもの、この加齢黄斑変性になる人は増えている。と言われています。
最近では高齢者だけでなく、20代~30代の方でも加齢黄斑変性を発症するケースもあるため 「 若いから大丈夫!」と他人事と捉えずに、加齢黄斑変性の予防するためにも、途中失明しないためにも、記事を読み進めて欲しいと思います。
それでは早速、加齢黄斑変性の予防と対策について解説して行きましょう!
加齢黄斑変性とは?
まず、加齢黄斑変性の予防に関するお話しをする前に 「 加齢黄斑変性とはなんぞや? 」という基本的なところからお伝え致しましょう。
加齢黄斑変性とは、文字通り 眼球内にある “黄斑” と言われる部分が変化し、目が見える機能が失われる病気のことを言います。目が見えなくなるんですね。
■黄斑の部位は以下の図の通りです。
図をご覧いただくとお分かりの通り、黄斑部は光の刺激を受け入れる大切な場所でして、この黄斑部が年齢が上がるについて変化。
それによって、視界が歪んだり、曲がって見えたり、視野の中心が欠ける。つまり、一部分だけが見えなくなる。などの視覚障害が起こることを、加齢黄斑変性と言います。
黄斑部は光刺激を受け入れる場所
前述した通り、黄斑部は光の刺激を受け入れる大切な場所です。と同時に、光の刺激を受け入れる場所であるが故に、とても酸化しやすいところです。
※酸化とは? 切ったリンゴを放置しておくと、切り口などが茶色に変色していることは一度でも見たことがあるかと思います。これは、物が酸素と結びつくことによるものなのですが、これを 「 酸化 」 と言います。
人間の体で言えば、呼吸などのエネルギーの発生によって酸素に触れたもの ( 細胞膜、DNAなど ) が酸化する。これが老化の原因とも言われています。
ちなみに、黄斑部は脳に情報を伝える視神経の細胞が集合している場所です。そして、黄斑部の中心部は、最も視力が良いところ。とされているんですね。
そのため、この黄斑部が酸化して老化していくと、視覚障害が起こる。ということは、何となくご想像がつくかと思います。
黄斑部の特徴
尚、黄斑部の特徴としては、血管が無い組織ということです。そう、爪や髪の毛と同じように血管が無いんですね。
つまり、周りの血管から血液をもらって活動をしている細胞なのです。
加齢黄斑変性の原因
加齢黄斑変性の原因は、その名の通り、歳をとると共に黄斑部が変化し目の機能が失われる、機能しなくなる病気です。
が、しかし、冒頭でもお伝えした通り、20代~30代の若い年齢でも加齢黄斑変性を発症するケースもあるため、一概に加齢が原因。とも言い切れません。
ハッキリと分かっている訳ではありませんが、加齢黄斑変性の原因と考えられているのは今のところ以下の通りです。
・加齢
・長時間パソコンやスマホを眺める、などの目の酷使
・紫外線による黄斑部の酸化
・体質
・血流障害
血流障害について
黄斑部の特徴で書きましたが、黄斑部は血管が無い組織です。
血管がないため、周りの血管から血液を貰わなければ活動できない細胞です。
そのため、パソコンやスマホを長時間眺めることによる、目の運動不足によって血流が低下すると黄斑部に渡る血液も少なくなります。
ですから、血管がない黄斑部は血流の悪化の影響を とても受けやすいのです。
加齢黄斑変性の原因の1つに、“血流障害” が挙げられているのはその為です。
加齢黄斑変性の予防と対策
原因はハッキリと分かっているワケではありませんし、黄斑変性になったとしても一人ひとり原因が異なることもあります。
しかし、
・長時間パソコンやスマホを眺める、などの目の酷使
・血流障害 ( 目の運動不足による血流の低下も含む )
これらは 「 目の体操やストレッチ、トレーニング 」 などによって目の運動不足を解消し、血液の流れを良くすることは可能です。
・欧米型の食生活
・紫外線による黄斑部の酸化
これらも、目に良い食べ物や 抗酸化物質を摂取することで、加齢黄斑変性の予防に役立つことも期待できます。
たとえば、医薬品レベルのブルーベリーや ルテインなどのサプリメントも効果的です。
加齢黄斑変性の予防:目の運動
加齢黄斑変性の予防として、目の運動不足を解消し血液の流れを良くすることが大事。とお伝えしました。
ここでは加齢黄斑変性の予防に役立つ、目のストレッチをご紹介したいと思います。
とても簡単ですし、動画もご用意しておりますので、ぜひお試し下さい。
目のストレッチ2
パソコンやスマホを長時間眺めていると、眼球運動も少なくなりますが、まばたきをする回数も激減します。
それによって、目の筋力低下にもつながり 血流の低下を招く原因にもなります。
ここではその問題を解決する効果的な目のストレッチをご紹介致します。
ドライアイにも効果的なので、ドライアイに悩んでいる方もぜひ実践してみて下さい。
2.この時、3の倍数( 3.6.9.12・・・ )と、3がつく数字 ( 13.23.30.31.32.33・・・ )の時に、目をギュッと閉じるようにして下さい。
例:いち、に、さん…ギュッ!と目を閉じる。
2.これを、20回。朝晩行って下さい。
3.それが終わったら、今度は両手の親指と人差し指を使って、上まぶたと下まぶたを思いっきり開きます。
4.その開いた状態で、ゆっくり20回ほどまばたきをします。
5.これも、20回。朝晩行って下さい。
上記の目のストレッチの動画の、まばたきバーション。と思って頂くと分かりやすいかと思います。
1.まず顔を正面にして、顔を動かさずに目だけを上に向けます。
2.上を見た状態のまま、ゆっくり10回ほど まばたきをします。
3.次に、右斜め上を見てゆっくり10回まばたきを行います。
4.今度は、左斜め上に目を向けて ゆっくり10回まばたきを行います。
5.そして最後に、右上~左上、左上~右上へ まばたきをせずに、ゆっくり目を動かして行きます。これによって、下まぶたの筋力アップが期待できます。
6.次に、顔を動かさずに目だけ下に向けて 10回まばたきをします。
7.次に、右下に目を動かしてゆっくり10回まばたきをします。
8.最後に、左上に目を向けてゆっくり10回まばたきをします。
9.最後に、目を下に向けたまま まばたきせずに、右から左へ ゆっくりと目を動かします。
10.目を下に向けたまま右から左へ動かす。これを、10回往復して下さい。
もし、これをやってみて 目が疲れる、目がつっぱる…と感じた場合は、普段 目を動かしていない、使っていない証拠です。
加齢黄斑変性の予防:血流障害
前述の通り、黄斑変性は血管が無いため 血流低下の影響を受けやすいです。
そのため、目の運動不足の改善や 目の血流の改善を行うことが重要です。
そこで、今から目の血流をアップさせる簡単な方法を2つお教え致しますので、ぜひお試し下さい。
「 長時間パソコンやスマホを眺める、などの目の酷使 」は、それだけ顔の筋肉を使っていないと言えます。
そのため、目の周りはもちろん、顔全体を手の指の腹で パタパタとパッティングして刺激してあげることが効果的です。
2~3分、指の腹で目の周りや顔全体をパッティングしてみて下さい。
目の周りの筋肉がほぐれ、温かく感じてきたら筋肉がほぐれ、血流が上がった証拠です。
パソコンを眺めた後や、勉強、仕事の後に行うととても効果的です。
はい。これは、視力アップ法でも良く登場する温熱療法の1つ「 おしぼり法 」です。
簡単に目や、目の周りの筋肉を温めて血流をアップしてくれる方法ですので、お勧めです。
実践前と実践後では、目の見え方も違って見えますのでぜひ試してみて下さい。
1.まず、家にあるタオルを水で濡らして軽く絞って下さい。
2.その後、軽く絞ったタオルをラップで巻いて下さい。
3.ラップでタオルを巻いたら、電子レンジでチンして温めます。
4.火傷に注意しながら、温めたタオルを目の上に乗せます。
5.次にラップを外し、冷めたタオルで目を拭いて下さい。
6.同時に、目に乗せたタオルの上から、眼球を軽く押さえたり、手を離したりを繰り返して下さい。
それによって、目が温まり マイボーム腺※ の詰まりを改善できます。
※マイボーム腺とは? まつ毛の生え際の内側にある小さな点を言います。マイボーム腺は油を分泌し、涙が蒸発するのを防ぎます。このマイボーム腺が詰まると、ものもらい。などの目の病気になります。
特に、おしぼりを使った方法は とても気持ち良く、かつ、即効で効果を感じて頂けるので試してみて下さい。
加齢黄斑変性の予防はどれも、視力回復にも効果的です。
ただし、継続していくことが大事ですので、上記の方法や 以下でもご紹介している、目のトレーニングも合わせて1日10分ほどお試し頂くことをお勧め致します。
上記の目のストレッチや トレーニングを行うことで、目の運動細くの解消や 血流を良くすることが可能になります。
それによって、加齢黄斑変性の原因
・長時間パソコンやスマホを眺める、などの目の酷使
・目の運動不足による血流の低下
などを改善し、加齢黄斑変性の予防にも効果が期待できるはずです。
これらの内容が、少しでも加齢黄斑変性の予防につながりましたら幸いです。