てか、余裕が無かった^^;
いまさらですが、私のテントはモンベルのステラリッジテント2型です。
山岳テントとしての性能も良く、価格もそこそこということで、アライテントのエアライズとこれはどこのテント場でも見かけるくらい所持者が多いテントです。
本家の文言だったかな?
本来稜線での使用を想定した設計で、きちんと設営すれば風速100mにも耐え得ると。
いつもキャンプ場でのぬるい環境ばかりなので、今回はその性能を試す良い機会だと。
まず、うるさい。
強風に煽られ、テントの布はバタバタ、ポールはギシギシ。
日がある内はまだいいけれど、日が落ちると途端に不安感に襲われます。
サイトで見た、人が入ったテントが突風で飛ばされ崖下に落ちて行った話や、実際に片山右京さんの例もあります。
風が吹き付けるたびにそれらが頭をよぎり、何度かウトウトしたものの、まとまった睡眠は取れませんでした。
そして0時過ぎ、ついに恐れていた雨が降り出しました。
普通の雨なら良いけれど、この風に打ち付けられる雨です。
テントの本体とフライの隙間をたやすくすり抜けるのでしょう。
風が吹くたびどこからか進入した雨が顔にパラっとかかります。
チリも積もればなんとやらで、朝起きてみるとテント内部の床は水浸しでした。
シュラフはカバーをしていたため辛うじて無事でしたが、ザックやエアマットはビショビショ、前室のバーナー類は砂まみれでした。
これで完全にやる気を失うw
外に出てみると、風に耐え切れなかったか、フライシートの張り綱が緩んでしまっていました。
浸水の一番の原因はこれでしょう。
張り方もダメだったってことですね。
まあ、命があっただけ有難いとしましょう。
稜線での張り方、また勉強しないといけません。
雨が収まった5時過ぎに撤収を始め、
朝ごはんも食べずに下山を開始。
昨日の時点で恐ろしい事に気付いてしまったのです。
いつも何かしら忘れますが、これは決して忘れてはならない、命に関わるものです。
標高2000mのこの稜線で、雨に濡れたずぶ濡れの状態でこの風に吹かれたら、間違いなくトムラウシコースです。
一刻も早く、この稜線から降りねばなりません。
かと言って、この重装備なので飛ばすわけにもいかず、一歩一歩慎重に歩いていく。
不気味なガスに異常な風、雨の恐怖、もう登山を楽しむ余裕はどこにもありません。
昨日とまるっきり違う、最悪のコンディション。
なんとか切合小屋に到着。
ここもまだ稜線上ですが、少し落ち着いたので朝食を摂ることに。
ご飯は潰れたパンと…水w
せっかく場所貸してもらったのに、バーナーが湿気ったようで火がつきませんでしたorz
下山を再開し、地蔵岳へ向かう道中でついに雨に降られました。
動けば体が熱くなる体質のおかげで冷えることはありませんでしたが、やはり不快です。
レインハットは何故か持っていたので、頭だけはガード。
好きな人は台風関係なしに登っちゃうのかぁ。
↑お前が言うなw
長い稜線歩きを終え、ようやく地蔵岳。
パトラッシュ、ボクもう、ちかれちゃったよ…
と思ってましたが、重装備での終わりのない下りもキツイものです。
途中、2度ほど座っての休憩を余儀なくされました。
最後の最後にこんな鎖場あるし…
服着替えようとすると、ぶんぶんぶん…
ぎゃー! こいつら居たんだった!
しかもなぜかスズメバチまで混じってくるし…
しかも最高峰だと思ってた飯豊山は最高峰じゃないし…
みんな大日岳なんて知らないよね?
飯豊山連峰と言えば飯豊本山だよね!?
というわけで大日岳なんて知らないから私は行きませんw
てことで酒も入って本音も出たところで、ツッコミどころ満載の飯豊連峰はこれにて終了w
お風呂は飯豊町に降りてきて、添川温泉しらさぎ荘400円。
茶色の変わったお湯でした。
露天風呂に黄門石という人面石がありました。
お昼もここの食堂で。
山形名物冷やしラーメン680円とあったので。
コンビニでもちょくちょく見かけて気になってたんですよ。
麺は締めてあってすごくコシがありました。
スープはちょっとしょっぱかったかな。
台風も明日の未明最接近するそうだし、マットもビショビショなので、ルートインに今日はお宿をとりました。
明日の予定も未定です。
どうせ雨だしね。
本日の出費
食費1806円
入浴400円
宿泊7350円
トータル9556円