「城をやる」で最初に花倉城を取り上げた際、「花倉城には花倉公会堂から歩いて行くのがよい」とお勧めしました。オフ会で花倉城を訪ねたいとのお話を頂いたので、満を持してこのコースで花倉城に向かったのですが・・・
「花倉城、まだですかー?」
の声に、「あれです」と指差した先のはるか彼方に見える山を見上げて一同「・・・」となった時の、皆様の顔は忘れられるものではありません。あちこちのお城をご一緒させている、筆者にとっては気の置けないお城仲間の猛者たちですが、さすがにこの道のりは堪えたようで、後にこのメンバーの中では花倉公会堂から花倉城までの道のりを「1ハナグラ」と定義されるに至りました。まあ要するに、
「あのお城まではここから何ハナグラ?」
みたいな使い方をするわけですが、今の所オフ会で「1ハナグラ」を超える距離を歩くお城には行き会えていません。ハイキングとしては申し分のない距離ではあるのですが、お城めぐりに組み込むにはやっぱりちょっと遠すぎるんでしょうね。次にオフ会の機会が巡ってきた際には(ないような気がしますが)、もう少し近場からアクセスできる道を探しておきたいと思います。あ、蜜柑畑の中を車で走るっていうのはなし、という前提で。

 


筆者自身も「二度と行くことはないかな(おい)」と思っていた花倉城に折角辿り着けたので、城域の端っこにある堀切まで見てきました。端っこの堀切はさすがに浅かったですが、尾根を切ろうとする意志だけはちゃんと感じる堀切でした。ここからここまでが花倉城なのね、ということを体感できたので、筆者としてはそれだけでも十分に訪ねた価値はありました。もちろん中心部の遺構も存分に堪能。堀を挟んで見る主郭がかっこいいんですよね。花倉城。

 

 

ぱっと見た感じは勝間田城の南城部分にも似たところがあって、勝間田城の南城が今川時代(今川義忠~氏親の頃)でよいのであれば、氏親の子の代に勃発した跡目争いの舞台となった花倉城はわざわざ武田や徳川による改修を考えなくてもよさそうな気がします。

 

 

こちらが勝間田城の南城部分。

 

うーん、考えれば考えるほど勝間田城と花倉城は似てるような気がするなあ・・・。妄想ですかねえ。

(頭の中に残っている二つの城の残像をうまく伝える写真がありませんでした・・)