訪ねる度に新しい発見がある、真壁城。

2月に説明会付きのオフ会で説明役を担ってほしいとの連絡を頂きましたので、改めて真壁城の資料を集め、現地にも赴いて入念な準備を行いました。真壁城、建造物はないと思っていたのですが、雨引観音に移築門があるとのこと。

 

 

黒門と称される伝・移築門にはあまり城門らしい雰囲気が感じられないのですが、移築門の伝えがある以上、ここは見ておかないと、ですよね。

真壁城はその広大さと、折れを多用した縄張の妙から、真壁氏の時代ではなく慶長期に真壁に入った浅野氏による改修が行われているとの評価でしたし、筆者もそうだろうと思っていました。

 

 

ところが発掘すれども浅野氏時代の遺物は出ず、それどころか浅野氏時代と思われる門の閉塞痕(つまり破城の跡)が見つかるに至り、浅野氏は真壁城を使うどころか壊す側に回っていることがわかってきました。そうなると真壁城は純粋に真壁氏のお城ということになり、この縄張りも真壁氏のオリジナルということになります。縄張りを更に細かく見ていくと、現在の真壁城下に見られる三種類の東西軸が真壁城にも反映されていることがわかり、城下の町割りをも含む大規模な改修が少なくとも3回行われていることがわかってきました。更に、旧真壁駅と真壁市街によって失われた可能性がある真壁城西半分を地籍図等から復元してみると、実はものの見事に左右対称の縄張りになるという興味深い説も提示されています。調査が継続され、まだまだ定説を見ない真壁城。更なる新しい発見が待ち遠しく感じられます。

 

 

ちなみに真壁城の本丸は体育館建設によって大きく破壊されているように見えますが、実は本丸大手が残存しています。オフ会でもこの大手筋をご案内したのですが、皆さん結構感動して下さいましたね。こういう時、「あー調べてよかったな」としみじみ思います。オフ会にしても講演会にしてもトークショーにしても準備は大変ですが、喜んで頂けるのが何よりですね。いいオフ会だったと思います。企画された皆様、参加された皆様、本当にありがとうございました。