2022年の夏、実に久しぶりに亥鼻城を訪ねました。訪ねたのは実に20年ぶりくらいということになるでしょうか。社会人になってすぐの頃にも行ったことがある気がするので、これが通算3回目の訪城となります。

 

今回は初めて天守内の博物館にも足を踏み入れました。ちょうど大河ドラマ「鎌倉殿の13人」を放映していた頃で、館内は(たぶん)いつも以上に千葉常胤推し。天守前に立つ常胤の像もやたらとかっこいいですね。ちょっと大河のイメージと(もうすぐ死ぬ感じと(汗))違う感じです。まあ天守自体はどう頑張っても模擬建築でしかないわけですからこれ以上話しても仕方ないのですが、今回訪れてみて改めて案外すごいなと感じたのが、僅かに残された土塁の厚さ。整備修復の賜物である可能性もありつつも、馬蹄形に囲まれた重厚な土塁は迫力があります。

 

亥鼻城には「亥鼻城址」の石碑があります。公園内の案内板にも確かに「ある」と書いてあるのですが、その場所(筆者の記憶にある場所っともいっちしているのですが)からは石碑がなくなっています。ずいぶん探しましたが、現在は亥鼻公園の先端近くにある神明社の境内に移されたようで、案内板によってはそちらを指しているものもありました。どうしても城址碑を探したい方は、迷わず公園先端の神明社まで足を運んでください。

 

筆者はこの時初めて神明社まで行ったのですが(いや前回そこまで行っていないことが怠慢なんですが)、神明社の手前には堀切があることにも気付きました。かつての亥鼻城は恐らく群郭式の相当大きなお城だったと思うのですが、僅かに残されたこの空間だけでも十分に亥鼻城の雰囲気を味わうことは可能です。これが千葉市の中心部にあるのですから、なおさらですよね。