こんにちは。
 
春休み、皆様いかがお過ごしでしょうか。

 
今回のブログは、
春休みの第1週で、早くも曜日感覚を失っております、
思考力クラス担当講師の藤田和彦がお届けします。
 
 
春休みも、引き続き「思考力ブログ」をお届けしてまいります。

シリーズ化している、子育てのための「城山八訓」。
 
今回の一訓は、
「七、挨拶で 周りを明るくします。」
です。
 
 
 
正直なところ、
この一訓に関しては、
私は、立派なことは何ひとつ言えません。
 
というのも、私自身が、
常に「周りを明るくできるような挨拶をできているか」と問われると、
まったく自信を持てないからです。
 
 
その点、幼稚園の先生がたには、頭がさがる思いです。
 
登園時に、お子さま一人ひとりと目を合わせて、元気に「〇〇くん(〇〇ちゃん)おはようございます!」とご挨拶をするところから、幼稚園での1日の始まりです。
そして、降園時には、おなじように「さようなら」のご挨拶で、1日を締めくくります。
先生がたのおかげで、毎日の幼稚園生活が「挨拶」に始まり「挨拶」に終わっています。
 
幼稚園に通うことで、「挨拶」が毎日の習慣になっていくことは、 
お子さまたちが将来、
関わる周りの人たちと、前向きな関係を築いていくためにも、
非常に価値があることだと感じています。
 
 
 
とはいえ、お子さまたちの中には、
私と同じように、元気にご挨拶をすることが得意ではないお子さまもいらっしゃることでしょう。
 
元気に挨拶ができるかどうか、というのは、
性格が外交的か、内向的かにもよってくるようにも思いますので、
ご兄弟でも、タイプが異なる、ということも珍しくはありません。
 
 
わが子が、なかなか積極的に挨拶ができないでいると、
親からしても、
「元気に挨拶ができる子になってほしい」と思うかもしれません。
 
 
そんな時は、
少し恥ずかしいかもしれませんが、
お父さま・お母さまも、お子さまたちと一緒に、元気にご挨拶をしてみてはいかがでしょうか。
 
 
私は、幼稚園での思考力の指導とは別に、
小学校受験向けのお教室を運営し、指導をしています。 
 
お教室でも、
入室の時に、「おはようございます。」や「こんにちは。」
お帰りの際は、「さようなら。」
のご挨拶をするようになっています。
 
そのお教室に、数年前に、挨拶が「ひかえめ」だった男の子が通ってくれていました。
ある日の授業後も、お帰りの際、その子は無言で教室の出入り口に立ちつくしていました。
 
見かねたお母さまが、
「ほら、元気に挨拶しないと!」
といったような声をかけて、挨拶を促しました。
 
すると、その男の子は、
「でも、ママもやってないじゃん。」
と言ったのです。
 
 
そのお母さまの素晴らしかったところは、
これを、単なる子どもの「口ごたえ」や「へりくつ」だとしなかったところでした。
  
その次にお教室で授業があるときから、
お母さまから、挨拶の「お手本」を見せてくれるようになったのです。
 
その男の子が、お教室で立派なご挨拶をしてくれるようになるのに、それほど時間はかかりませんでした。
 
自分が感じたことを、お母さまに対してもしっかりと主張できたその男の子は、
その秋の受験で、都内の国立小に合格し、進学していきました。
 
 
 
 
「率先垂範」という言葉があります。
 
言って聞かせるだけではなく、
自ら、お手本の姿を「やって見せる」ことが、
教育のあり方としても効果的です。
 
 
幼稚園の先生がたは、
「城山八訓」の教えを率先垂範することで、
お子さまたちに「お手本」を示そうとしてくれていることでしょう。
 
その効果を、何倍にも高めることができるのが、
お父さま・お母さまによる「お手本」です。
 
 
 
「学ぶ」という言葉は「まねぶ(真似ぶ)」が語源だったとも言われています。
 
今回の「挨拶」に限らず、
わが子に「こうなってほしい」と願うことについては、
ぜひ、お子さまが真似することのできる「お手本」を示してあげてください。
 
 
お子さまにとって、お父さま・お母さまこそ、
人生で最初の、そして最大の「先生」であると言えるのではないでしょうか。
 
 
私も、幼稚園の先生がたのように、
「率先垂範」となるような挨拶ができるように、
繰り返し、心がけていきたいです。

 
わが子の教育についての視点から考えていく「城山八訓」
今回は、「七、挨拶で 周りを明るくします。」をテーマにお届けしました。
 
 
次回、いよいよシリーズ最終回、
「八、たくさんの 感謝に気づける生き方をします。」
について書いていきます。