こんばんは。

本日のブログは、思考力クラス担当講師の藤田和彦がお届けします。
 
 
5月が終わり、6月となりました。
 
早くも、今年度の6分の1が経過したということになります。
本当に、あっという間に過ぎていくと感じています。
 
2ヶ月もすると、お子さまたちは、大小さまざまな成長をしていることでしょう。
その成長は、ときに、私たち大人が気づかないうちに進んでいることもあります。
 
小さな変化の「きざし」を、少しでもつかまえて、活かしていきたいと、日々、思っています。
 
 
さて、今回のブログでは、
新たに気がついた、幼稚園のお子さまたちの「良さ」についてご紹介します。
 
これまで4年以上、幼稚園での正課教室として「思考力クラス」の企画と指導をしてまいりましたが、
今年の初めより、課外教室のオープンについての企画をすすめ、5月から、城山幼稚園、城山みどり幼稚園にて課外教室が開講しました。
 
 
特に、城山幼稚園での年長さんクラスは、当初に予定していた人数を上回る皆様にご参加いただき、
濃密な90分をご一緒させていただいております。
(毎週の「思考力」の授業が30分ずつなので、じつに、その3倍の時間お勉強をしていることになります。)
 
そんな、課外教室の年長さんクラスでのできごとです。
 
 
 
城山幼稚園では、年長やま組さんのお部屋を使って、放課後に課外教室をやっています。
 
私がお教室に入るのは、年長さんがお帰りの準備を終えて、お教室を出た後からです。
そこから、授業にむけたお教室のセッティングをします。
 

この、お教室の準備、事前の見立てでは、お教室の準備に15分かかると想定していました。
ところが、開講3回目の時点では
すでに降園時間の5分後には授業をスタートできる状態が整っていたのです。

実に、想定から3分の1まで時間短縮しているということになります。
これは、私にとって、たいへん驚くべきことでした。
 
 
3回目のレッスンにして、何が起こったかというと、
クラスに参加している年長さんたちが、自分たちで机と椅子のセッティングを完了してくれたのです。
 
 
確かに、2回目のレッスンの時には、
机と椅子を出すのを手伝ってくれないかと、お願いしたようにも思います。
 
しかし、それは、「よかったら、お手伝いしてくれると助かるな」というくらいで、
そもそもは、お子さまたちが教室の準備を手伝ってくれる、ということは想定していませんでした。
 
 
ところが、3回目のレッスンの時点で、
こちらから何も言わなかったにもかかわらず、多くのお子さまたちが、進んで机や椅子を運び、お教室の準備をしてくれたのです。
 
そのことに、私はたいへん驚き、また心を動かされました。
 
 
確かに、これまでも、「体操から戻ってきたお子さまたちが自分たちで机を並べる」といった光景は目にしてきていました。
 
ただし、自分自身が準備をするお教室で、実際にその光景を目の当たりにするのには、まったく別の感覚をおぼえました。
これまで、自身が指導する教室内では、授業の準備を整えたのちに、お子さまたちをお迎えするのが常であったからです。
 

お子さまたちと、一緒に教室の準備をしてから、お勉強をスタートしたことで、
お教室でのお勉強の時間を「一緒に創る」感覚を、より強く実感しました。
 
 
学ぶ側も一緒に授業を創ろうとする意識は、
その時の学びをより良質なものにする上でも、とても価値があるものです。
 
これまでの「思考力」の時間の中でも、
お子さまたちと一緒に授業を創ることを意図してきました。
その試みが、ことのほか「うまくいっていた」背景には、
お子さまたちのなかで、自分たちで考えて行動する「土台」が、もともと育まれていっていたからなのだ、ということに気づきました。
 
 
 
「自ら学ぶ」姿勢は、
幼稚園でのお勉強のみならず、
就学後の学習においても、プラスに作用する「財産」となることでしょう。
 
 
引き続き、思考力の時間でも、
「一緒に学びの時間を創る」ことを体感してもらえるような時間を、お届けしてまいります。
 

6月は、参観も予定されています。
「思考力」の時間だけでなく、幼稚園でのすべての活動の中で、
お子さまたちの「自ら考えて行動する」瞬間や、知らなかった成長の様子を見つける機会があるはずです。

年中さん、年長さんの保護者の皆様とは、
思考力の時間でも、ご一緒できることを楽しみにしております。