クロッカス咲いたら

ブルーベリーのお茶を飲んで

ベーグルをひとかじり

おなかの中に春の香り

今日、ムクドリが道で死んでいました。

つっついても固まったまま、動かない。


仕方ないので、花水木の根元に土を掘って埋めました。

黄色いビオラの花を摘んできて、土の上に撒きました。


鳥は翼を失ったときに飛べなくなる。


飛ばないということでは、今の私と同じ生物です。


もとい、私には翼はありませんが。


今晩から、雨になる空模様。


春のやわらかい雨が、土にしみこんで

やがて翼を腐らせ、くちばしを溶かして。


鳥が鳥であったことを忘れてしまったころに、

ひとつのつぼみの栄養になるでしょう。

誰かどこかで

僕を探していたら

ハクモクレンの下で

待っていると

教えてあげて


ぼんやりした

ミルク色の雲の下で

ぼんぼりみたいな

大きな花びら


その一片が落ちてくるのを

僕は待っている

冬空に

ぽっかり浮かぶ昼の月


あなたは誰を待っているの?

それとも誰かを見守っているの?


日が落ちる頃にあなたは輝きだし

凍てつく夜空で一晩中何を考えているの


答えがいつも見つからないまま

あなたは明け方の空に消えてしまう


12時をまわる頃には

私はすっかりあなたの存在すら忘れているのに


なぜだろう

気がつくとあなたはすでに東の空に現れ

昨夜のことも何も無かったように

新しい面持ちで私を見つめている


昨月、脳梗塞で倒れた父より今年届いた年賀状を取り出し、

新しいスケジュール帖にはさみました。

父からの最後のメッセージ。「今年もよろしくお願いします。」

これは大事にとっておかねば。


初暦知らぬ月日の美しく        (吉屋信子)

雨上がりの朝

水滴がきらきら

日差しを受けて

光のプリズムが踊りだす


それはスタッカート

そしてシンコペーション


風の振るタクトに

操られながら

七五三の晴れ着を着た子どもとすれ違いました。

紺碧の空と黄色の銀杏。

その下で、子どもたちの笑顔がきらきらしています。


おめでとう。

今日に生きる君たちに拍手。

そして、君たちを育ててきたお母さんお父さんにも

私は拍手を送りたい。


いつの世にも、子どもは未来へつづく希望。

うっすらと白い月が

青空に浮かぶ


地上の騒がしさとは無縁に

空はいつでも広く清らか


子どもの吹いたシャボン玉が

陽を受けて輝き

空の階段を駆け上っていった



初冬の夕暮れに出会う

ピンク色の空

水色の風


溶け合って

交じり合って

明日の色を作る

11月

鼻の先が冷たくなる季節がやってきた

去年のコートのポケットに入っていた

一枚の落ち葉

今日の光にかざすと

思い出が鮮やかによみがえる