お日様はかくれんぼ

ミルク色の空


散歩に出かけたまま

かえってこないうちの猫


南風が北風に変わって

ミルク色の空

ほんのりピンク色


しっぽを振って帰ってきた猫は

膝にすりすり

ばんごはんなあに?


日曜の夕方

女の子の声が空に響く

「ダルマサンガコロンダ。ゴキゲンイカガ。」


どんな子なのか確かめたくて

台所の小窓を開け

様子をうかがってみる


彼女の声は徐々に遠ざかり

「ゴキゲンイカガ。」


小さなダルマサンだけが

道端に残る

今夜のお月様は半分こ


遠い国の夜空で

かたっぽの耳だけ光る

月のウサギ

私の耳とそろえて

パタンと閉じておやすみ


雨上がり

散るままにして

秋桜

窓を開けると

きんもくせいの香り

抜けるような青空

乾いた風に

お洗濯物がゆれて


「秋時間ハジメマシタ。」

雨が何かを思い出させる


雨が何かを洗い流す


他人より早く雨が降ることに気づいたり


他人より早く雨がやんだことに気づいたり


ただ一粒の空の涙で


何かが変わるときがあるのです