手のひらのぽえむ。 -2ページ目
ぽつりと咲いた白い花は
だれかのためいき
だれかの涙
閉じては開く
繰り返しの日々
君はどこにいますか?
僕はずっとここにいます。
今日咲く花は、あの日の色。
今日吹く風は、あの日の香り。
あじさいを見てたら
金平糖が食べたくなった
手のひらのしあわせ
一粒の甘さ
心の中に虹の色
毎朝出会う
茶色のトカゲ君
彼はしっぽを切って逃げるという噂
彼のしっぽ
大変に長い
一度も逃げたことがないの?
私の好きな道
私の好きな色
私の好きな影
私の好きな時間
山が
ふんわりとしたベールをかぶった
曇った午後の時間
熱い紅茶を入れて
目を閉じて浮かべてみる
あじさいの色
自分の影を踏まれるのを
ひどく恐れる女が居た
頭の影を踏まれれば
こめかみを押 さえ
足の影を踏まれれば
すねをさすった
「大丈夫ですよ。今日はお日さんはでちゃいない。」
彼は月夜の晩に彼女を表へ連れ出す
彼女は影を恐れながらも
恋しい人の後を歩く
歩を進めるごとに
彼女は自分の体にかかる彼の影に気づく
竹林が風にざわめいて
ふっと彼は振り返った
「どうしました。」
彼には体がない
それなのに影を持っている
彼女はその場に立ち尽くし
振り返って自分の影を探したが
地面にはだた月光が落ちているだけ
ふんわりとしたシフォンのスカートに
風をおこして
透き通るような白い肌の少女
君は神の作りし物
君だけ愛せたら
こんなに苦しむことはない
わがままな僕は君を愛する以上に
僕自身を愛している
だからずべてを君にささげることはできない
軒下からぶら~り
小さなみのむしがぶら下がっている
雨のなかをぶらり
時間の句読点

