東京地方は6月21日に梅雨入りしました。
雨の合間をぬってハイブッシュの収穫です。
大きな実が多いです。
スパルタン
チャンドラー
ドレイパー
レイトブルー
シャープブルー
ブルーベリーの果実は、収穫後に糖度が高まることはありません。
樹上で完熟させる果実で、収穫時期の見極めが非常に重要です。
渡辺順司著「ブルーベリー大図鑑」にも収穫の重要性について、
本当に美味しいブルーベリーを享受するには、大前提としての「品種選択」、ノウハウとしての「栽培技術」、注意深い「収穫技術」の3つが必要とされる。
果実全体が青く色付いても完熟ではなく、酸味が残ります。
アントシアニンの色素が果皮全体を覆って青くなってからも、数日は肥大と成熟を続けます。
果実全体が青くなってから、5、6日後(品種によって異なります)にもっとも美味しい状態になります。
そうは言ってもたくさんなっている実のうち、どの実が全体が青くなってから5日後かなんてわかりませんよね。
目安として、果柄及び果実の接点のリングを見ます。
果柄の色が緑色から赤や黒に変わり、リングが黒くなっていれば完熟のサインです。
実の付き具合、位置によって見にくい場合が多いんですが、初心者の方にも分かり易い見分け方です。
Berry's Lifeさんの写真が分かり易く借用
特に右の写真はリングも果柄の先端も黒色で、これだと実もぽろっと取れ、本当に美味しいブルーベリーだと思います。
もう一つの目安は、触って柔らかいと食べ頃です。
完熟前は硬い。
生産者の方は収穫しながら触って判断すると言ってました。
1日20~25Kgも収穫するのに、果柄やリングを見ながらの収穫では、はかがいかないですもんね。
市場に出ているブルーベリーは、日持ちの問題もあり固い状態で(完熟前)出荷されるものが多いです。
結果酸味が残っているブルーベリーを食べることになります。
極端なことを言うと、青くなる前に収穫したブルーベリーでも時間が経つと見た目は青くなります。
海外の大規模農園では機械による収穫が一般的で、これでは完熟のブルーベリーのみ収穫とはいかないですね。
アメリカでの収穫の様子
OXBO社のブルーベリー収穫マシーン
完熟のブルーベリーは本当に美味しいです。
これを食べられるのは育てている人の特権ですね。