イチジクの天敵、カミキリムシ対策に住友化学のガットサイドSを塗りました。

 

ガットサイドS

ガットサイドS

 

塗布の使用限度は年3回ということですので、5月中旬、6月末、8月初旬にやってみます。

 

ガットサイドS

白色が塗ったガットサイドS

 

ガットサイドS

 

タキイ種苗のHPでも ガットサイドS が紹介されてます。

イチジクには4種のカミキリムシの寄生が知られていますが、最も被害の大きいのはキボシカミキリで、イチジクにとって一番の害虫です。

キボシカミキリ

キボシカミキリ(ネットより画像拝借)

 

クワカミキリ、ゴマダラカミキリ、シロスジカミキリも被害を及ぼします。

クワカミキリ

クワカミキリ(ネットより画像拝借)

 

ゴマダラカミキリ

ゴマダラカミキリ(ネットより画像拝借)

 

シロスジカミキリ

シロスジカミキリ(ネットより画像拝借)

 

キボシカミキリの成虫は春~秋に現れて、葉脈や樹皮を食害しながら、メスは樹皮に産卵します。

孵化した幼虫は樹皮を食い進み、やがて穴をあけて材部に入り、約1年の幼虫期を過ごす間、食害を続けます。

対策としては、ガットサイドSの原液を株元から結果母枝に塗布すれば産卵を防ぐことができます。

住友化学 HPのガットサイドSの上手な使い方では、

 ・原液、あるいは 1.5 倍希釈液を塗布、または散布します。

散布の場合 1.5 倍希釈液を使用しますが、粘度が高いので散布器の噴口は内部の中子(なかこ)を取り外し、鉄砲ノズルのようにして散布します。

容器は 1.5 倍希釈液の調製用になっていて、容器いっぱいになるまで水を入れ、よくかき混ぜると 1.5 倍希釈液が簡単にできます。

 ・効果の持続期間はおよそ 1.5~2 ヵ月です。

 ・処理部位:いちじく(クワカミキリなどが加害)の場合は株元から結果母枝まで散布します。

 ・処理時期:産卵期が防除適期です。クワカミキリの場合は 4~7 月です。

住友化学アグロ事業部お客様相談室にも問い合わせアドバイスをもらいました。

本剤の「カミキリムシ類」への使用時期は「4月~7月 但し収穫7日前まで」、使用回数は「3回まで」となっております。
本剤の残効としてはだいたい1か月くらいです。
いちじくに寄生する主なカミキリムシとしては、クワカミキリやキボシカミキリが多いようです。
東京都の病害虫防除指針(令和5年版) https://www.sangyo-rodo.metro.tokyo.lg.jp/nourin/3a8c522e92346d7d938a4758bc24bc7c.pdf
によりますと、イチジクのカミキリの発生時期は、キボシカミキリは6~10月、クワカミキリは6~9月となっています。
多発時期はいずれも7月~8月です。
これらを踏まえて、以下のスケジュールで3回処理することをお勧め致します。
①5月下~6月上
②6月下~7月上
③7月中~7月末(登録上、必ず7月のうちに処理してください)


使用方法は、本剤の原液を、株元から結果母枝まで塗布します。
いずれのカミキリムシも、発生(飛来)後ただちに葉や新梢を約10日間後食(成虫が新梢・葉をかじる)し、卵巣成熟後産卵を行ないます。
本剤には産卵・食入防止効果があり、産卵後も、幼虫が産卵部位付近にいる孵化直後から食入初期までに塗布を行うと高い効果を示します。
クワカミキリについては産卵忌避効果が弱いので、産卵痕に塗布すると効果的です。

キボシカミキリは樹幹、主枝部に産卵しますが、クワカミキリは主に新梢基部付近に産卵します。
株元から結果母枝まで塗布して頂ければ、どちらが発生してもカバーできると存じます。

注意して頂きたい点としましては、以下のようなものがあります。
・葉にかかると薬害のおそれがありますので、かからないようにしてください。果実にもかからないようにしてください。
・雨天や降雨の前後の使用は効果が劣るので避けてください。

 

ガットサイドSは2026年9月末で販売終了とのことです。

有機リン系の殺虫剤で、有機リン系農薬は人体に影響があるということで販売停止は世界的な流れのようです。

 

ガットサイドSの有効年限は3年です。

通常生産終了は販売終了時期よりかなり前になりますし、販売終了時期も在庫しだいで前倒しになることも多いです。