楽しくブルーベリー栽培

楽しくブルーベリー栽培

植木職人です。趣味と仕事も少し兼ね、羽村市で
ブルーベリーを育てています。育成方法を研究
試行し、技術を高めていきたいと思います。

 

今回もブルーベリーと関係ない話で恐縮です。

本屋大賞候補作10冊が1月に発表され、4月大賞発表の間に例年図書館から本を借りて読んでいます。

現在までに6冊読みましたが、この本は面白かったです。

水墨画家の話で、春蘭が主要なモチーフとしてたびたび出てきます。

水墨画家でもある砥上さんが描いた春蘭

 

で、本を読み終わり思い立って家にある春蘭の手入れをしました。植木職ですので下草に使うこともあり、地植えで2本と鉢で1本育てています。

 

 

 

 

昔は近くの山にもありましたが今はみんな取られたのかあまり見かけませんね。園芸店では中国産なども最近は売られています。

手入れと言っても枯れた葉を抜き、落葉をきれいにするくらいですが。

 

つぼみ

 

開花直前のつぼみ

 

花は来月ですが、すでに大きくなった つぼみ が見られます。

蘭と言っても派手さを押さえた、いかにも日本のものという感じの山野草です。

 

201911月末にぼかし肥料を作りました。

https://ameblo.jp/shirowabisuke2019/entry-12549371117.html?frm=theme

3か月がたち、風通しの良い日陰で2日間乾燥させました。

乾燥すると微生物が休眠して発酵が止まり、保存が可能となります。

 

ぼかし肥料

ぼかし肥料を乾燥させます

 

1、肥料の復習 

有機肥料は、微生物により分解され無機養分になってから植物に吸収されるため、効き目が現れるまでに時間がかかります。

微生物に少しずつ分解され植物に吸収されるので、効果は長く続きます。

また微生物によって分解される際に出す分泌物の効果で土壌中に団粒構造(水はけ、保水性ともによく、通気性があってふかふかとした土)が形成されるという利点もあります。

化学肥料は、有効成分はすでに無機物になっているので、水に溶け込むことですぐに植物に吸収されるため、即効性が高いです。

反面、特殊な加工を施した肥料を除き、水に流されやすく効果が続く期間は短いのが特徴です。

 

ぼかし肥料は発酵させていて多くの微生物を含むことから、すぐに効き目があらわれますし、有機物を原料にしていますので、長い効果を得られます。

注意点として、ぼかし肥料は有機肥料に比べて速効性があり窒素成分も多いとされているため、窒素過剰となって葉が繁茂したり、病害虫にかかりやすくなったりするリスクが考えられます。

 

2、乾燥手順

袋からだしビニールシートに広げました。袋を開けるのは製作後はじめてです。

 

仕込んだ後ペール缶に保管してました

 

ぼかし肥料

ペール缶の中

 

ぼかし肥料

ビニール袋を2重にして密閉してました

 

ぼかし肥料白カビ

白カビ

 

肥料がうまくできたかの見極めは匂いで判断できます。甘酒のようなアルコール臭がしましたのでOKです。アンモニア臭や酸っぱい匂いがしたら失敗です。

表面に付着している白カビは問題ないです。

 

乾燥不足だとカビが生えたり、虫が入ったりするので、塊はこまかく砕き、薄く広げて中までしっかりと乾燥させます。

 

乾燥後、ペットボトルに当面使う分をいれました。残りのぼかし肥料は紙袋に入れて保管。

保管は紙袋(お米の袋など)がいいという方が多く、生きている肥料なのでとか聞きますが、発酵中はビニール袋に密封していたわけで、どうなんでしょうか。

 

IB化成もペットボトルに小分けしました。

ぼかし肥料

左IB化成、右ぼかし肥料

 

3、使い方

地植えの成木には元肥として土に混ぜ込まず地表、樹冠下を円周状に2握り程度、3月に年1回だけ今年はやってみようと思います。

ちなみにフクベリーの福田さんは、現在肥料は特にやっていませんが、ぼかし肥料をやっていた時は樹間に1握り程度撒いていました。

 

ぼかし肥料は時間が経つと肥料効果が薄れるため、使用は半年から1年が目安と言われており、年内に使い切るようにします。

 

鉢植えは、IB化成とぼかし肥料を分けてやってみて効果の違いを検証したいと思います。

 

接木の台木用に仕入れたホームベルとウッダードの4年生苗を先日8号に鉢上げしました。

4年生苗は、2年生苗を植え付けて23年の幼木期と考えると、根の充実や枝の伸長を促すため全ての花芽をとる摘花房(てきかぼう)が一般的です。

植え替えてもいますし結実など木に負担をかけたくないですしね。

とは言ってもホームベルは食べたことがなく、実を味わってみたいのが人情で(ブルーベリー園などのプロの方はこんなことは言わないんでしょうね。軟弱ですねえ。)1枝に1花芽程度残しての摘花房となりました。

 

摘花房前の鉢

 

摘花房後の鉢、後でもう少し花芽を落とそうかな

 

ポリポットのままの台木用4年生苗ですが、ネームプレートがない苗が10鉢位あり品種確認のためそれ以外の苗も含め、こちらは1本に1、2個花芽を残して摘花房しました。

 

摘花房後の接木台木用苗

 

花芽が白系とピンク系で区別はできそうですが念のためにひと手間です。

苗はウッダードかホームベルというのはわかっています。 

ウッダードの花冠には特徴があります。花冠自体は丸みが強く、先端が極端に細くつぼまっていますので特定はわりに簡単です。

左ウッダード、右ホームベル

 

昨年11月大関さんから届いたオザークブルー、ドレイパー、オーロラの3年生苗はじめ、他の幼木期の苗は随時、摘花房していきます。

 

 

ベリーズ農園みっかびさんのブログを見ていたら、福田さんがJA発行の日本農業新聞216日版に接木の記事を書いていたとのことで、小生のブログも紹介いただきました。

アドレスもつけて紹介されたのは初めてで、ありがとうございました。

https://ameblo.jp/yumecorp2005/entry-12576583968.html

 

余談ですがみっかびさんは先日接木のブログでご紹介した台木固定器(通称 飯塚バサミ)を早速製作使用され、好評のようです。

 

話に戻ります。

新聞がまだ捨てられていないことを祈って、知り合いのJAの人に連絡。

すると「あるよ、数日前の新聞なので取りに来ればあげる」とのことで、もらってきました。

 

内容は自分が昨年7月と今年1月に日高市のブルーベリー園に行った際、福田さんから接木についてうかがった話そのもので、訪問記と今月の接木手順のブログにも書かせてもらいましたが、記憶を新たにした次第です。

繰り返し同じことを言われるというのは本当に重要なポイントと思われているんでしょうね。

 

日本農業新聞2020年2月16日より

 

手元に1月に福田さんよりもらった、スパルタン、レガシー、レイトブルー、チャンドラー、シャープブルーの穂木とベリーコテージから台木用の穂木としてもらってきたテイフブルーが多数あります。接木用にホームベルなどの4年苗も入手済み。

よくブログを読ませてもらう高知市の方のように、すでに10数年前からノーザンを接木で育てておられる愛好家の先達もいらっしゃいます。

自分も3月下旬に接木と接木挿し、やりますよー。

 

 

くつろぎさん

 

隣町で整体院の先生をやっているくつろぎさんが原付バイクに乗って家に来ました。

研究熱心な方で、針葉樹皮を使った用土をいろいろ試行されていますし、アメリカの文献もこまめにチェックされています。

 

今日の目的は針葉樹皮とIB化成S1号そしてフクベリーの福田さん自ら自慢のスパルタンから枝を取って10cmに切ってくれた穂(こう説明するとありがた味が増しませんかと冗談めかしに言ったら笑ってました。福田さんのくだりは本当です)を友達用に取りにきました。昨年秋のサザンの緑枝ざしも1鉢持ち帰ってもらいました。

 

お土産に苗を3鉢もらいましたので、一部をご紹介します。

1、カロラインブルーの2年苗

カロラインブルー

 

ノーザンのカロラインブルーはレイトブルーと同時期に収穫できる晩生の品種で、1978年にオーストラリア(OPI、ユーリカ、トワイライトの開発会社)で発表された品種です。

オーシャン貿易の2016年のコメントをみると、「樹勢が非常に強い。ノーザンの中で最晩成。果実が非常に大きく(大~極大)、味が濃厚。」とあります。

カロラインブルーを同定する大きな特徴の1つとして、花柱が短く花冠よりもかなり奥まっていることがあげられます。これはノーザンハイブッシュ系品種ではチャ ンドラーも同様ですが、極めて珍しい特徴といえます。

 

一般的なブルーベリーの花の構造

 

ノーザンは比較的自家受粉により結実しますが、他家受粉により結実率があがる為ブルーベリー園では混植が一般的です。受粉に対し花柱の位置の影響はどうなんだろうかと興味ありますね。

 

2、エリザベス昨年12月に挿し木した苗

エリザベス、1本は予備だそうですが葉芽がこぼれちゃいましたね

 

 

1966年発表のエリザベスは、晩生のノーザン品種で、果実は扁平が強く、大粒で、風味はよいとのこと。

ヒーターマットと発泡スチロールなど簡易温室で促成栽培の12月の挿し木苗です。

くつろぎさんからも保湿の注意を受け、急に寒い外に置くのはどうかと思い、ポリポットを素焼き鉢に入れ、ビニール袋で覆い、空気穴をあけました。もう少し気温が上がるまでこの状態で置いておきます。1次の葉は出ているのでつけばいいのですが。用土は砂とピートモス半々とのこと。

 

鉢の水やりの話になり、くつろぎさんは今の時期はほとんどあげていないとのこと、自分は軒下にも置いておく鉢もあり、週に1、2回 暖かい日の10~14時くらいの間にあげています。人それぞれですね。

 

ブルーベリーの成木や苗のほか、先日ブログでご紹介の接木時の台木固定器(通称 飯塚バサミ)なども見てもらい、コーヒーを飲みながらのブルーベリー談義で楽しい時間を過ごしました。