今週作った天恵緑汁をブルーベリーに手動噴霧器を使って散布しました。

葉の裏には気孔があり、葉の表と裏に散布します。

 

天恵緑汁

葉の裏にも散布

 

天恵緑汁

たっぷりかけました

 

天恵緑汁で果実が甘くなるとも聞き、実にどうかけるかですが、長年天恵緑汁を使っているフクベリーの福田俊さんに昨日お尋ねしたところ、「実にもと、思ってかけたことはありませんが、全体にかければ良いと思います」とのことでした。

 

天恵緑汁

成木にも樹全体に散布

 

手動噴霧器は噴射ノズルの角度が変えられますので、幼苗の葉裏にも散布できます。

以前はステンレスの管も太く、もう少ししっかりした作りの手動噴霧器が売ってましたが、現在入手できるのはこの機種だけのようです。

希釈率は500倍としました。

 

手動噴霧器

希釈液はバケツに入れて使います

 

手動噴霧器

噴射ノズルを回すと霧から直射に変えられます

 

今回の散布は、昨年悩まされたうどんこ病予防です。

天恵緑汁を植物に散布することで栄養と活力を吹き込み、作物が健康になることで結果的に農薬を必要としない農業へとつながると趙漢珪(チョウハンギュ)先生は言われています。

天恵緑汁の説明と仕込みは こちら を、液抽出の投稿は こちら をクリック下さい。

香川県で有名なBerry’s Lifeさんは天恵緑汁液「スギナ発酵液」を販売しており、説明ではうどんこ病の予防と果実の糖度アップの効用を言われています。

Berry’s Lifeさんはブルーベリーの栽培方法も公開されており(力作です)、ご興味あれば こちら をクリック下さい。

 

話はかわって、今年から成らせ始めた品種が何種類かあり、実が膨らんできました。

3年目までは樹の成長優先で花芽は全て取り、4年目は樹の状況を見て花芽をどうするか判断しています。

 

福田俊さんが接木挿しした5年目のスパルタンです。福田さん作のスパルタンの接木ですが、数本友人宅に行き現在7本残っています。

 

スパルタン

スパルタン

 

ブルーベリー友達のくつろぎさんの家に遊びに行った折、いただいたコリンズ。

 

コリンズ

コリンズ

 

コメリで手に入れたブライトウエル。

 

ブライトウエル

ブライトウエル

 

最近(と言ってもここ20年くらい)の品種も増やしており、3年生苗を買って2年経った苗。

オーロラ

オーロラ

 

オザークブルー

オザークブルー

 

ドレイパー

ドレイパー

 

この春お客様の所で植木の配置換えをした折、一度も成ったことがないので処分してと引き取った大株3本。

鉢植えにしましたが、3本ともしっかり実がついています。果実の様子をみるとラビットアイでしょうか。品種の同定はこれからです。

この品種ではと思われた方はお教えいただくとありがたいです。

 

ラビットアイ

 

ラビットアイ

 

ラビットアイ

 

「天恵緑汁の作り方と使い方」の著者で提唱者の趙漢珪(チョウハンギュ)先生の方法にそって天恵緑汁を作りました。

ヨモギの採取から瓶への浸け込みまでは前回の こちら をクリックください。

 

最終回は抽出です。

1、浸けて1週間程度暗冷所に置く。葉の緑色が黄緑に変わり材料が浮いてきたら仕上がったサイン。液がうまく出ない場合や黒砂糖が溶けていないような場合は、手で混ぜる。

出てくる液が少ない時、表面が乾き白カビがつくことがある。材料が液につかるように押し込むと白カビは消える。液につからない場合は、白カビを取り除けば問題ない。材料は搾らない。

-->浸けて2日後重しを取った折、ネットの中を確認。カビはなし(最後まで付きませんでした)。甘い匂いがします。発酵が進んでいるサインとのことです。

 

2、1週間後、ネットを引き上げ、液が落ちるのを待つ。ネットのおかげでカスも除去できる。

-->今回は9日後にネットを引き上げ2時間おいて、液を取り出しました。

ネットを引き上げる時点で、瓶の中で材料は浮いていませんでした。

液の色は濃い黒茶色で少しドロッとしてますね。

650cc取れました。趙先生によると、天恵緑汁を散布する時の希釈割合は500~700倍ということで、散布液ベースで325~455リットル確保できました。

今回ブルーベリー散布分としては十分です。

 

天恵緑汁

瓶のカバーと落しブタを取ったところ

 

天恵緑汁

ヨモギの様子

 

天恵緑汁

ネットを持ち上げてハシゴに固定、液が滴り落ちる

 

天恵緑汁

ネットを持ち上げた様子

 

3、保存は茶色一升瓶を使う。

-->天恵緑汁希釈液は1回に10リットルくらいで十分ですので、500~700倍で希釈して使う際は5ccスポイトで計量します。

期間もブルーベリーだけに使うので長くても8、9月までです。

今回は使い勝手も考え、一升瓶ではなくペットボトルに入れました。

通気性がある、お米の紙袋でフタをする。発酵するのでペットボトルのキャップを使うとフタが飛び中身が噴き出す恐れがある。

冷暗な場所に保管。

天恵緑汁

 

4、ヨモギの残渣は微生物や酵素が豊富です。

先月資材置き場の日当たりが悪い場所に植えていた2株を、鉢植えにし自宅に持ってきたのですが、まだ葉が出ないなどいま一つです。今回ヨモギの残渣をこの2鉢にあたえました。マルチの下にしきます。

 

天恵緑汁

 

天恵緑汁

針葉樹樹皮マルチをどかしました

 

天恵緑汁

残渣をしきました

 

天恵緑汁

針葉樹樹皮マルチを戻しました

 

長期間保存し発酵がすすみすぎて酸っぱくなった天恵緑汁は効能が弱くなっているので、新しいものと混ぜて使う。

天恵緑汁は植物への散布以外にも、ぼかし肥料をつくるときに混ぜる水の代わりに使うといいようです。

 

神戸物産系の業務スーパーで中国産ですが粉末黒砂糖(黒糖)1kgを459円で買ってきました。経費は黒砂糖だけなんで次回は安いこちらを使ってみます。

 

鉢植えは鉢増しすることにより成長が早まります。

2021年1月9日接いだ接木苗のうちの二本、新梢の伸びがいいんで少し早いんですが思いきって鉢増ししました。

接木苗を鉢替えや地植えにする場合、接木した位置を地表のラインに合わせます。

志村勲東京農工大名誉教授、元日本ブルーベリー協会会長が言われるには「接木苗は接いだ位置を地表にあわせると穂木からシュートが出て台木からシュートが出にくい」と。

斜め方向の新梢がなるべく垂直になるよう根鉢も少し斜めに植えこみました。

 

12cmポリポットの鉢増し前

 

鉢増し後 新梢の長さ22cm

 

接木した位置を地表のラインに合わせる

 

2本接いだもう1鉢の鉢増し後 新梢の長さ24cmと12cm

 

接木した位置を地表のラインに合わせる

 

用土はピートモス2:鹿沼土1とし、植替えた後たっぷりジョウロで水をやりました。この後ぼかし肥料をふりかけ、マルチをします。

 

話変ってユーリカの話。

ユーリカはブルーベリーの生産でもオーストラリア最大手の1社、Mountain Blue社(MBO)で開発されました。会社の 紹介映像 です。

下の画面の、左下のスタートをクリックして下さい。

 

MBO社

 

興味深いのは、トラクターでブルーベリーの樹の上部を刈り取っている場面。樹はユーリカでしょうか。大関ナーセリーのカタログに掲載されていたユーリカの剪定方法そのものです。

 

ユーリカ

MBO刈り取りの様子

 

ユーリカ

大関ナーセリー2020年カタログのユーリカ剪定方法

 

ユーリカの本家本元のMBOの刈込は、日本の剪定バサミで1本づつとは違って大胆ですね。これでいいんなら経験がない人でも出来るし、エンジンや電動のバリカンを使って短時間に剪定できて、手間と費用をかけずにすみますね。

 

アメリカではどうなんでしょうか。

パウダーブルー、エチョータ、オニール、ニューハノーバー、オンズロー、コロンブスなどを開発したブルーベリーでは全米屈指のノースカロライナ州立大学が剪定マニュアルを公開しており、内容もいいんでご紹介します。

こちら をクリック下さい。

いい訳ではないのですが、日本語字幕を付ける方法は以前投稿した こちら を参照ください。GoogleはYouTubeの広告収入で、年間2兆円近くあげているんですからもっとましな翻訳エンジンをお願いしたいです。

 

剪定方法は、一般的な方法として冬にやる1本ごとに剪定するやり方を紹介しています。

ブルーベリー 接木挿し

古い枝を整理する冬季剪定

 

ブルーベリー ノースカロライナ州立大学

植えて3年目の冬季剪定 剪定前と後

 

ブルーベリー ノースカロライナ州立大学

実を付けた枝は毎年実の大きさが小さくなっていくので切る

 

夏季剪定として、特別なやり方と何度もことわったうえで、サザンハイブッシュを6月収穫終了直後に切る方法を紹介しています。剪定コストが削減できると言ってます。

このビデオを見ると、MBOのやり方でも冬季剪定で古い幹は切って更新していく必要がありますね。

 

ブルーベリー ノースカロライナ州立大学

サザンハイブッシュの夏季剪定 

 

なお日本では剪定は、のこぎりと剪定バサミですが、アメリカでは太枝切りバサミと剪定バサミが一般的です。

 

ブルーベリー ノースカロライナ州立大学

連休は、松の芽摘みと消毒を何軒かやりましたが、その時の話です。

ブルーベリー苗を販売したお客様で栽培が面白くなった方がおり、本の紹介を頼まれたので「ブルーベリーの作業便利帳」を推薦しました。

ブルーベリー関係の書籍は、知り合いのフクベリーの福田俊さんの2冊を含め10冊近くあります。

現在自分がこれはという本を、絶版もあるのですがあらためてご紹介します。

 

1、「ブルーベリーの作業便利帳」 石川駿二、小池洋男著 農文協

 

 

栽培関係ですとこの1冊で十分かと思います。

小池さんは長野県果実試験場長だった方で、長野県でブルーベリーの普及に尽力された農学博士。シナノゴールドなどを開発したリンゴの専門家でもあります。やはりふじを作られたリンゴの専門家でもある日本のブルーベリーの父と呼ばれている故東京農工大学教授 岩垣駛夫(いわがきはやお)先生のお弟子さんです。

福田俊さん、この本の共著の石川駿二さん、ブルーベリー関係の著作が多い玉田孝人さん、日本で初めてブルーベリー園を開いた小平市の島村速雄さんも岩垣先生のお弟子さんです。

 

右小池さん、左島村速雄さんと東京農工大学ブルーベリー研究会にて

 

2、「ブルーベリー大図鑑」 渡辺順司著 マルモ出版

 

 

長くブルーベリー栽培をやっている方ならご存知の一冊です。

花、実、葉の写真も豊富で、愛好家ですが渡辺さんの知識と見識の高さには敬服します。

島村速雄さんから、親交があるということで渡辺さんの話を聞いたことがあり、掲載写真はご自分で栽培されている鉢植え苗のようです。2006年発刊なのでユーリカなど最近の品種は掲載されていません。

 

元日本ブルーベリー協会会長・東京農工大学名誉教授志村勲さんも絶賛の本で、出版社の紹介文では

日本で初めての「ブルーベリー大図鑑」遂に発売! 愛好家やファンも多いブルーベリー。 ブルーベリー112の品種を豊富な写真と文章でわかりやすく解説。各品種の系目統が一でわかる系譜図、全国のブルーベリー園を巡る旅行記、ほんとうにおいしいブルーベリー、なども読み応え充分。 たかがブルーベリー、されどブルーベリー。その魅力と奥の深さを感じて下さい。

 

ご参考までにサファイアの項の文章と写真です。

この本は品種名がわからない時の資料としても有用です。

 

ブルーベリー大図鑑 サファイア

ブルーベリー大図鑑 サファイア

ブルーベリー大図鑑 サファイア

ブルーベリー大図鑑 サファイア

 

収穫技術について書かれたページです。

この本をはじめて読む方には新鮮な内容かもしれませんね。

 

 

 

本は絶版です。発行部数が少なかったので古本も結構な値段です。

IT企業経営者の渡辺さんは、以前はホームページで無料公開しており、ファイルのダウンロードも許されていました。

結構パソコンにファイルを落としている人がいると思われ、その線で入手可能です。先日もファイルをCDに落として送ってくださいと頼まれました。

画像もきれいで、画像、字のサイズも変更でき、大きくて厚い本よりパソコンやタブレットで見る方が使いやすいですね。

 

ホームページには、本当に美味しいブルーベリーを提供しているブルーベリー園の訪問記など、興味深い記事がいっぱいアップされていました。

島村速雄さんの島村ブルーベリー園で買って帰ったが家まで待てず、車の中で食べたブルーベリーの味を絶賛されていました。それも島村さんこだわりのティフブルーではなかった記憶があります。渡辺さんが絶賛なんてすごいですね。島村さんの所に遊びに行った折に言ったらニヤリとされてました。

 

現在ホームページは閉鎖されています。

渡辺さんのホームページの再開や本の続編が待たれます。

 

3、「ブルーベリーに魅せられて」 西下はつ代著 創森社

 

 

女性でブルーベリー園経営のはしりというと、ベリー会議(福田俊さんや大関ナーセリー社長もメンバー)会長でベリーコテージオーナーの関塚直子さんが有名ですが、静岡県のブルーベリーオガサのオーナー西下さんもすごい方です。

37歳で畑もブルーベリーの知識もない、小さな自動車部品工場の奥さんが始めたブルーベリー園の体験記で、ご苦労されて現在があることがわかる本です。

NHK第30回日本農業賞・特別賞受賞。現在年商7千万円、観光農園は年間三万五千人が訪れるそうです。

ブルーベリーを始めた時は飛び込みで鹿児島大学の串間俊文先生に教えを請い、ジャムを作るときは面識のない料理研究家に電話で指導を依頼するといった具合にやれることはすぐにやってみる姿勢が素晴らしいですね。

ブルーベリーのハイシーズンは短く、年間を通じお客をよべるよういろいろ工夫している様子が書かれています。

120ページの本で 1、2時間で読めます。絶版ですが図書館や古本でも手に入りやすいです。

栽培の解説書ではありませんが、女性でこれからブルーベリー園を始める方、始めて間もない方には参考になる1冊かと思います。もちろん男性にもお勧めです。

太い枝までどんどん枯れ込んできたフロリダスターの鉢植え大株。

2021年2月11日に強剪定し、地植えにしました。

強剪定、地植えの様子は こちら です。

 

ここで新梢が出てきました。

ブルーベリーはあっさり枯れる時も結構あるんですが、今回は根性を見せてくれそうです。

 

フロリダスター

 

フロリダスター

 

フロリダスター

 

モチなど庭木でもサイズ(横方向が多い)を小さくするためよくやるのですが、葉がついている枝をすべて切る強剪定の場合、2年くらい枝葉は出るままにしておき触りません。その後に形を作っていきます。

樹の場合、地上(葉)と地下(根)のバランスが大事です。今回成木ですので、切ったと言っても根はそれなりに残っており、新たに出てきた葉は大事にします。

葉の働きをおさらいすると(1級造園技能士の国家試験は学科もあり、勉強したことを覚えているもんですね)、

葉の葉緑体では、光が当たることにより光合成が行われます。

光合成で、根から道管で運ばれた水分と葉の裏の気孔より吸収された空気中の二酸化炭素で養分(デンプン)と酸素を作ります。酸素は気孔から空気中に放出され、デンプンは水に溶ける物質となり師管で植物全体に運ばれます。

また植物は葉、茎、根に維管束(道管と師管)が通っています。葉の場合、葉脈は維管束のことです。

2年くらい枝葉を剪定せず、出るままにしておくのは養分を少しでも多く作らせ、さらに枝葉を多く出させ成長させる為なんですね。

樹が元気なら形はいつでも整えられます。

 

余談ですが、

先ほど1級造園技能士の試験の話をしましたが、実技試験を群馬県造園団体協議会がYouTubeにアップしました。よくできたビデオで自分の受験の時にもほしかったな。

 

ほとんどの方は見たことがないかと思いますが こんなこと をやります。

 

ビデオは少し長いんですが、垣根、つくばい、石を使った通路(延段、飛石)の作り方がよくわかりますので、庭に興味がある方は面白いかしれません。

それにしても、8月炎天下でやる3時間の実技試験、たいへんでした。翌日も試験がありますので、試験官が採点後片づけも残っています。雨でも試験はやります。

1級造園技能士試験の合格率は9年(現在は7年のようです)以上実務経験がある職人が受験して4人に1人くらいとわりと難しいです。

合格後厚生労働大臣の免状がいただけます。