データから見えるドローヒッターとフェードヒッターの傾向 | 偏見的ゴルフクラブの考察

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最近はトラックマンのデータが雑誌によく載るようになってきました。


パワーフェードとかいうように表現」されるような、感覚的なイメージの弾道を数値で見ることができるので良い傾向だと思います。


ゴルフスタイルという雑誌で、「そろそろ弾道の話をしようじゃないか。」という特集が組まれていて、

プロの弾道をトラックマンデータから分析しています。


まずは、ドローのデータです。





このショットのクラブパス(入射角)やフェースアングルその他のヘッドの動きです。


赤い枠内の数値はクラブパス(入射角)とフェースアングルの差で、

この場合、クラブパスに対してフェースは2.2度オープンということを表しています。

クラブパスは1.3度アウトから入っています。

(Dプレーンで考えればスライス回転が生まれるはずですが・・・・)

緑色の枠はスピンアクシス(回転軸)で、この場合は強めのフック回転になっています。


クラブパスがアウトから入って、フェースがオープンなのに強めのフック・・・・

トウ・ヒットの典型的なパターンです。







次は、ツァー屈指のパワーフェードの使い手というプロのデータです。




ヘッドの動きは・・・・


赤い枠内の数値はクラブパス(入射角)とフェースアングルの差で、

この場合、クラブパスに対してフェースは1.9度クローズということを表しています。

クラブパスは2.0度インから入っています。

(Dプレーンで考えればフック回転が生まれるはずですが・・・・)

緑色の枠はスピンアクシス(回転軸)で、この場合はフェード回転になっています。


クラブパスがインから入って、フェースがクローズなのにフェード・・・・

ヒール・ヒットの典型的なパターンです。







この雑誌では18人のプロのデータが載っていましたが、ほとんどがフェースセンターからトゥ寄りでヒットしてドロー、ヒールよりでヒットしてフェードというデータになっています。

なかには、かなり大きく芯を外しているプロもいます。


ただし・・・・


トラックマンのヘッドのデーター(クラブパスやアタックアングル)は、メーカーが言うほどの精度は高くないというのが通説になっていますので、この数値データからだけでトゥヒット、ヒールヒットを判断するのは短絡的かもしれませんが・・・・


ドローヒッターはトウ寄り、フェードヒッターはヒール寄りでインパクトしているという傾向はあるようです。



データを見ると、最近の大手メーカーのヘッドはスピン性能が良くなっていますね。

ヘッドスピードが速くないとドロップしそうですが、カチャカチャでロフト調整ができるので便利になったものです。