韓国ミュージカル「モーツァルト」(映画)を観てきました。
場所は新宿の109シネマズ。
豪華な座席のある映画館で音声もこだわっているらしく、普通の映画館だと3500円(そもそもがこの値段)が5600円でした。
(とは言え韓国に行って観るよりはかなり安いです。)

ポップコーンとドリンク付きです。
有料ですが、スコーンセットなどもありました。おしゃれ!

映画館に入ると、私ともう一人しかいませんでした。贅沢すぎる。

「モーツァルト」は好きなミュージカルで井上芳雄さん主役の上演を観ています。

なので、韓国版もすごく楽しみでした。

因みに韓国ミュージカルは「エリザベート」を始め、これまで4作品が順次日本で映画上映されていて、そのうち3作品を観ています。

韓国ミュージカルは何より歌唱力が圧倒されるんですが、今回も間違いありませんでした。
特に印象に残ったのは、コロレド大司教役のミン・ヨンギさん。
出た、出た!みたいな派手な登場でしたが、その眩しすぎるオーラにくらくらしました。
モーツァルトを自分の支配下に置こうとし、従わない彼をことごとく権力でもって邪魔する悪いやつですが、実はお笑い的な要素もあります。

日本版だと山口祐一郎さんだったんですが、
ミン・ヨンギさんはもっと若いのかしら。
映画の前後に俳優らのインタビューがあるんですが、メイクを取った素顔が美しい。キュンラブ

コロレド大司教はモーツァルトの行く手を阻みながらも、実は誰よりも彼の才能を理解している、という役どころ。
本当は自分こそがその才能が欲しかったのでしょう。
歌詞の中に「劣等感」とあったのがギュンときた。
権力も財力もあるのに、本当に欲しいものだけがない。
それを易々と手にしている(ように見える)モーツァルトに対する圧倒的な敗北よ。
歌も演技も凄まじい。

そして、モーツァルトのお父さん、レオポルド役のホン・ギュンスさん、良い声すぎる目がハート
説得力の凄まじさよ。
ずっと聞いていたい。

モーツァルト役のキム・ジュンスさんは「演じている」というより「モーツァルトを生きている」としか表現できないあんぐり
ちょっと調べたら、ご本人も色々あって様々なメディアからシャットアウトされて辛い時期だったとか。
自分自身と重ねるところもあったのでしょう。

才能があってもなかなか世に出られなかったり、若くて物を知らなさすぎて悪い大人に利用されたり、周りに流されて大切な人の「助けを呼ぶ声」
にも耳を傾けなかったり。

「エリザベート」の時にも感じましたが、あまり登場人物に共感してもらおう、という作りにはなってないのかな、と思うところが多々あり。弱い部分、傲慢なところもそのまま描く。
他の方の感想に「登場人物に共感できなかった」みたいなのも読みましたが、そらそうやろう。そんな風に描かれてないんだから。

国民性の違いなのかしらん?

また、モーツァルトの妻のコンスタンツェが日本版だと「いかにもヒロインですよ」という感じでしたが、韓国版はあくまでも登場人物の1人みたいな。
その描き方はとても好みでした。


それにしても例の感染症で、まだ演劇上演などが危うかった時に上演されたんですね。
カーテンコールで「みんなを元気付けるために」と子供モーツァルトから順番にキャストが「星から降る金」を歌い継ぐところは、こんなん泣く。当時聞いてたらもっと泣いたんだろうなえーん


愛とは解き放つこと
夜空の星から降る 金を探しに知らない国へ
なりたいものになるため、1人旅に出るのよ

かつて、このミュージカルを観たときに「本当に生きたい生き方をしよう」と思ったら、すごく孤独なんだなと思いましたが、当時の感覚が甦ってしました。