ミュージカル「アイ・ラブ・坊っちゃん」を観に行きました。


いや、すみません。正直このミュージカルはあまりピンと来なかったです。好きな方、ごめんなさい。
初演を調べてみると1992年、34年前ですね。時代的なものもあるかもしれません。
まずはテンポがとても遅く感じてしまいました。
「坊っちゃん」の小説に関しては、それこそ私も20年くらい前に読んだキリですのでぼんやりとした記憶しかありません。
そう言った意味では私の知識不足もあるかもしれません。
何より漱石(井上芳雄さん)と鏡子(土居裕子さん)の夫婦の描きかたにかなり疑問符もついてしまいました。
漱石の神経症についてはなかなかリアリティのある表現で興味深かったです。実際はもっとDVで大変だったようですが。
しかし、酷いことを言われたり、度重なる夫婦のすれ違い、喧嘩などを経て、それでも鏡子が「あなたを支えます」みたいな感じで美しく歌うのは、「男性の理想の妻像」を肯定しているのみたいで???と思ってしまいました。
当人同士は大真面目だけど周りから見ると「?」「変だよ」と思われる、という風な狙いなのでしょうか。
漱石は「坊っちゃん」を書くことで自分の心の中にある秘めた傷と否応なく向き合わされ苦しみます。しかし、また同時に書くことで励まされ前に進む原動力も得ます。
坊っちゃん(三浦宏規さん)はこうありたかった自分、であることに気付きます。
間違ったことは「違う」と言いきる生き方は確かに今の時代から見ても魅力的です。
坊っちゃん役の三浦さんはキラキラ感もあり、とても良かったです。
しかし、山嵐の小林唯さんはちょっと山嵐本来のものと持っているスタイルが違うように感じました。
なんか繊細で美しすぎる気がして…
もっと豪放磊落、ガハハみたいな人なんでないの?出てきただけで空気をかき回すような。
戦争についての言及など、少しずつ引っ掛かるセリフは出てきたんですが、結局はキレイに美しくまとめられてしまってる感じがしたのがモヤモヤに繋がりました。
