エコロジーイメージの作り方 | 水彩イラストで描く懐かしい未来

水彩イラストで描く懐かしい未来

水と透明水彩絵の具が作り出す、自然の滲みやぼかしのテクスチュアを生かした、彩り豊かなイラストレーションを描いています。

こんにちは,空想機械イラストレーターの城谷です。

エコロジーイメージがテーマ
さて、今回のテーマは
『エコを感じられるイラスト』です。
ある書籍の表紙イラストで基本的に題材は限定されていないのですが
ただ時代の気運からエコロジーイメージの要望が入りました。

ただエコロジーと言っても、地球から若葉が生えているような
素材集のカットにあるような借り物のイメージでは絵になりません。
自分の持ち味を生かした空想世界の『エコ』なくては意味がありません。

でも、これが改めて考えるとなかなか難しいのです。
何せ、時代が時代です。
再生可能エネルギーの問題も賛否が入り交じっており
描く要素の取り扱いにもしても、なかなかデリケートです。


$水彩イラストで描く懐かしい未来-エコ1

樹木のイメージ
まず、最初に浮かんだイメージ。
自然の生命力のイメージを、シンボリックに『大きな樹木』で
表現できないか。そこに人との共生のようなイメージを重ねてはどうか??

描いてみました。
ううん…何か人との共生が自然にとって重荷になっているような…
そんな絵になってしまいました(泣

樹木が頑張って支えているようにも見えますが
人間が自然を占領しているようでもあり、清々しくありませんね。

残念ながら、ボツ!


風車ならどうか?
次に考えたアイデアが風車。
エコと言えば風車のイメージ。実際巨大な風車のフォルムは大変魅力的です。

でも、いろいろ調べてみると問題がない訳ではありません。
ここでは、その問題には触れませんが。
具体的な風力発電をイメージさせる風車を取り上げるのは
ちょっとデリケートなではないでしょうか。

では、オランダにあるような昔ながらの風車ならどうか?
昔の風車は、干拓のための排水に使っていたそうですし
自然と人の共生のイメージに添うのではないか。

『エコ』イメージが弱い
描いてみると、風車自体は絵になるのですが
今ひとつ『エコ』感が伝わりにくいですね。
イメージがそれている訳ではないのですが、ちょっと弱い。

プラスアルファのイメージが必要です。

さて、どうしよう?!

これ以降の展開は、次回に続きます。