イラスト制作の流れ(発注〜ラフ〜料金まで) | 水彩イラストで描く懐かしい未来

水彩イラストで描く懐かしい未来

水と透明水彩絵の具が作り出す、自然の滲みやぼかしのテクスチュアを生かした、彩り豊かなイラストレーションを描いています。


こんにちは、空想機械イラストレーターの城谷俊也です!
さて、今回はイラスト制作の流れに付いてです。


技術評論社『ネットワークスペシャリスト過去問題集』
装丁イラスト制作の場合


ネットワークスペシャリストとは、ネットワーク設計・管理に関する資格で
システムエンジニアの中でも高い水準の資格試験だそうです。
その問題集の表紙イラストの依頼を頂きました。

●依頼(クライアントの要望)

特にクライアントから具体的な状況設定やモチーフの提示などは
ありませんでしたが、資格試験に添うような、
「成功、開花」や「明るい先(合格)に向けた成長」などの
抽象的イメージが盛り込まれている事が望ましいというお話でした。

このように、抽象的なイメージやキーワードから絵柄を
作り上げていく機会は、私の依頼の場合多いように思います。

今回のように、システムエンジニアのような分野で
私の描く空想の機械や乗り物などが根底のイメージに沿っている場合は
さらにそのイメージに表現したい内容を加味して
よりユニークな作品に仕上げる事ができます。

ちなみに、IT関連の企業や建設・化学など理工系のイメージが強い分野は
このように根底のイメージが合致する事が多く、多くの実績が生まれています。


●アイデア出し

今回「成功・開花・明るい・成長]などのキーワードをもとに
アイデアを練ります。空想上の機械を描きつつ見る者に納得感を与える為に
表現したい内容に添った具体的なモデルを探します。

今回は『孔雀』を選びました。
動物でありながら「開花」をイメージさせ、しかも華やかな雰囲気がするもので
表現したい「成長」のイメージにもピタリとはまるように思いました。

開いた羽根の光り輝くイメージから、羽根をソーラパネルに見立てて
光を受け発電する『孔雀ソーラ発電所』のイメージで空想機械を作り上げました。


●ラフスケッチ

ラフスケッチは、クライアントから送られてレイアウトのフォーマットに添って
モノクロ(鉛筆)で描きます。文字の配置などのバランスにあわせ構図を配置します。

$水彩画で描く懐かしい未来-ラフ


この段階でクライアントチェックをして頂きます。
特に問題がない場合は、彩色に移ります。


●仕上げ~完成

そうして仕上がったものがこちら。

$水彩画で描く懐かしい未来-孔雀技評2

華やかな雰囲気がクライアントの担当者の方にも喜んで頂けました。

書籍装丁イラスト料金・・・¥70.000
(この場合イラストの著作権は作者にあり、この書籍にのみイラストの使用を許諾する料金です)

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