17日から長野県町村長会議が東京で開かれています。
例年この時期、東京で開催されます。
中央省庁の幹部の皆さんから来年度予算などについてお話を伺うためです。
今年も、総務省の林崎財政局長、環境省の古来地球温暖化対策課室長のお話を伺いました。
講演内容については、後日報告します。
さて、上京の際、中央本線を利用しました。
JR東日本が3月にダイヤ改正が行われますが、今回のダイヤ改正で各駅に停車するはずの「あずさ」が塩尻で5本減、岡谷で4本減、下諏訪で12本減、上諏訪で2本減、富士見で7本減となることが発表されています。
これらの結果、松本新宿間の平均所要時間が上りで4分、下りで6分短縮されるという。
また、山梨県内では、峡東地域の石和温泉、山梨市、塩山の3駅への停車が取りやめになるという。この3駅には、一日6本から10本が停車しているとのこと。
長野県では、諏訪、塩筑、木曽の自治体首長、議会、商工会などの関係者が長野支社へ要望活動を行いました。
上伊那地域も、16日に飯田線の利便性を低下することから容認できずダイヤ改正を見送ることなどと要請しました。
山梨県側もJR本社へ要望活動を行っています。
要望を出された皆さんからは、口々に地元への説明もなく一方的に発表するJRの手法への批判が。
公共交通機関というのは、利用者なくして成り立たないと思うのですが。
時間の短縮は願いですが、停車駅を減らせと言っているわけではありません。
それにしてもひどい話です。
■JRダイヤについて 阿部知事の会見から(31.1.11)
(日本経済新聞 佐伯遼 氏)
移動知事室に関連しての質問になるかもしれないのですが、先般、諏訪地域の市町村長ほか多くの団体が、JR東日本に3月のダイヤ改正の見送りを要請したと思います。あずさの停車本数が減るというのは、諏訪地域に与える影響がかなり大きいと思うのですが、これに関して知事はどう考えていらっしゃるかという点と、諏訪地域のそういう動きを県として支援するお考えがあるかどうか、この2点を教えていただきたいのですが。
(長野県知事 阿部守一)
先般、JR東日本の長野支社長が年始のごあいさつにいらっしゃった際、私からは、地域の声をしっかりと聞いて対応していただきたいと申し上げました。中央線沿線の自治体が協力して、中央線の利便性の向上であったり高速化であったりをJR東日本、あるいは政府に求めてきているわけですけれども、私どもが求めてきている高速化というのは抜本的な高速化であって、特急あずさの停車駅数を減らすことによって高速化してくれという要請をしたことはないわけです。そういう意味で、真摯(しんし)に受け止めて対応していただきたいと思っています。
詳細なダイヤはこれからJR東日本から出されるようですので、そういったものも拝見しながら、これからの対応を考えたいと思っています。
(中日新聞 我那覇圭 氏)
特急あずさのお話がありましたけれども、支社長に対して、あずさの停車駅を減らさないでくださいという要請を、その時にされたと理解してよろしいでしょうか。
(長野県知事 阿部守一)
減らさないでくださいというよりは、むしろ地域の声をちゃんと聞いて対応していただきたいということですね。
加えて、先ほど申し上げたように、われわれはあずさの高速化、中央線の高速化ということも求めています。高速化を求めていることは事実ですけれども、あずさの停車本数を減らして高速化してくれという要請はしてないので、むしろ、東京都内区間の複々線化の問題であったり、山梨県内の線形改良であったり、こうした抜本的な部分に取り組んでいただくことなしに停車駅数が減らされて、スピードアップするというのは、これはわれわれの期待している方向ではないので、そうしたことはぜひ、しっかり受け止めて考えてもらいたいと思っています。
私が言ったのは、地域の声をまずしっかり聞いて対応してもらいたいということです。ダイヤのあり方自体については、まだ特急のダイヤ編成しか出ていないという状況ですので、そういう意味では、全ダイヤ、各駅停車等も含めてこれから出てくると思いますので、そうしたものを拝見した上で、県としての対応は考えていきたいと伝えています。
(中日新聞 我那覇圭 氏)
支社長から反応はありましたか。
(長野県知事 阿部守一)
市町村長をはじめ地域の皆さま方からも強く言われている話ですので、私からもそうした発言をさせていただいたので、しっかり受け止めていただけたと思います。