鳥獣供養慰霊祭 | 白鳥まさのりのブログ

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過日、箕輪町猟友会の主催で鳥獣供養慰霊祭が行われました。

 

町のシンボル、標高1200メートルの萱野高原に「鳥獣供養塔」がありますが、会員の皆さんが参列して厳粛のうちに慰霊祭が執り行われました。

 

野生鳥獣の駆除は、農産物の被害が続く中、今年は熊の出没で様々な被害も伝えられる中、やむを得ず行われている面もあります。

人間との共生が出来ればいいわけですが、私たちの生活を維持していくために鳥獣の命を奪わざろう得ません。

 

慰霊祭は、年一回のことですが、

常に、感謝と供養の気持ちを持ち続けたいと思います。

また、猟友会の皆様に、今年1年、事故もなく安全に作業に当たっていただいたことに感謝申し上げます。

 

もう一つ、最近の悩ましい問題に、熊を捕獲した場合に学習放獣している点です。

私たちの生活と、鳥獣保護の接点をどこに求めるかという難しい問題です。

 

私は、やはり現状には満足できませんが。

 

下記、信毎の記事参照です。

 

小林会長から慰霊の言葉が述べられました。

唐沢神官さんから、人間は、生きていくために、人間以外の動物、植物などの命をいただいているという言葉が、身に沁みました。

 

この塔が萱野高原にあることで、山の幸、自然との共生を改めて考える機会にもなります。
 
 
●信毎28.8.31記事
「錯誤捕獲の熊、県内で対処に苦慮」
 
 県内でイノシシや鹿を捕らえるために人里近くに仕掛けたくくりわなやおりに誤って熊がかかる「錯誤捕獲」が4~7月に157件に上り、昨年同期の133件を上回ったことが30日、県のまとめで分かった。今年は熊の目撃情報も多く、人里近くへの熊の出没が増えている影響とみられる。ただ、鳥獣保護管理法により、錯誤捕獲した場合は原則、放獣しなければならない。捕獲歴を記したタグを耳に付けて放した熊が畑を荒らしたり、繰り返し捕まったりする例も出ており、農作物被害に遭っている農家や猟友会には悩ましい状況だ。
 県の地方事務所ごとの錯誤捕獲数は、佐久33件、上伊那32件、木曽28件、松本19件、下伊那18件、上小14件など。

 今月22日、東御市和(かのう)のリンゴ畑近くで熊捕獲用のおりに体重45キロほどの雄の熊がかかった。7月に市内の別の場所で錯誤捕獲され、耳にタグを付けて放された熊で、その場で射殺された。
 一方、同日、リンゴ畑の近くに仕掛けたイノシシ捕獲用のくくりわなに体重70キロ超の雌の熊がかかった。これは錯誤捕獲のため、麻酔で眠らせ、山中に運んで放した。
 リンゴ畑を営む荻原勝夫さん(64)は「昨年も熊にリンゴをやられた。繰り返し被害に遭っている立場とすれば、捕まえた熊は放さないでほしい」と願った。
 また、6月下旬、上田市東内のくくりわなに体重105キロの雄の熊がかかった。錯誤捕獲で、県職員や猟友会員が近づくと、わなを引きちぎって突進してきたため、猟友会員が緊急射殺した。現場にいた県上小地方事務所林務課の開藤伸明・鳥獣対策専門員は「今年見た中で最も大きな個体で力が強そうだった。わなを引きちぎられたのは初めてで驚いた」と振り返る。
 上伊那地方事務所林務課は「管内でもイノシシ用のおりや鹿のくくりわなによく熊がかかっている」と話す。
 県鳥獣対策・ジビエ振興室によると、2014年度の熊による農林業被害額は1億3200万円余、15年は9800万円余に上った。今年4〜6月の県内での熊の目撃件数は570件。06年度に統計を取り始めて以来、最多となっており、各地で農作物の被害も出ている。
 上小猟友会の男性は「桃やプルーンも狙われる。繰り返し被害を与える熊は殺処分した方がいい」と話す。しかし、同振興室は「法律で決まっている以上、錯誤捕獲の熊を殺処分はできない」とする。
 北佐久郡軽井沢町などで熊の生態を調査しているNPO法人ピッキオのチームリーダーの玉谷宏夫さん(43)は「鹿用のわなが増えたのに伴い、熊の錯誤捕獲も増えているのではないか」と推測。「熊は縄張りを持たず移動範囲が広い。長期的に熊の行動を追う基礎調査をして対策を練ることが必要だ」としている。