(報告が遅れました)
先日、ソーラーシェアリング(営農型太陽光発電)のあり方を考えるシンポジウム(長野県が主催)が地域交流センターでありました。
今回の講演会は、県がすすめる「地域共生型ソーラーシェアリングの普及促進事業」の一環。
箕輪町と茅野市がモデル市町村に選定され、シンポジウムが開催されました。
こうした講演会には参加する方は少ないのではないかと心配しましたが、ハズレました。
農家、農業委員、発電事業者、行政関係者など100人の参加がありました。

私たちの町にとって、太陽光発電は唯一といってよい創電資源。
住宅や工場の屋根への設置は問題なしも、土地への設置、野立て、特に農地となると別。
農業をを行いつつの「営農型」には、とりわけ様々な意見も。
そうした中でこそ、先行事例を学び、考える機会になればと。
まずは、取組み状況などを情報として提供し、考える材料に。
ファシリテーターには、法政大学の茅野恒秀教授。

茅野教授が信毎連載されているレポート(11月16日付)。
(情報提供:講演会&シンポ)
〇箕輪町のゼロカーボンの取組み(箕輪町ゼロカーボン室 川合昭室長)
〇箕輪町の農業の現状など(箕輪町みどりの戦略課 潮田考則係長)
〇千葉県匝瑳市での取組み(市民エネルギーちば㈱ 椿茂雄会長)
〇ソーラーシェアの動向など(NPO環境エネルギー政策研 飯田哲也所長)
パネルディスカッション講師として
〇茅野市で実践者(兼業農家 帶川恵輔)
〇上田市で実践者(㈱合原有機農園 合原亮一代表)
(箕輪町の立ち位置:講演等の中で)
〇箕輪町のゼロカーボンの取組み、農業の現状や今後のあり方を示した。
持続可能な田園工業の町として、地域産業や農業経営基盤の強化を目指す中でソーラーシェアリングを位置づけていること。農業者や地域の理解を得たうえでの模索が必要。
・農業面では、農業者の高齢化が急加速し、担い手が大幅に減少することからその対策の一つとしてソーラーシェアリングを明示。

10年後は、働き手の6割強が80歳を超える。
リタイアしたら、今より7割減を予測。
儲かる農業の一つとして提案。

〇実践者からは、
匝瑳市の椿会長の農業と自然を守りながら地域を活性化する手段としてソーラーシェアリングに取り組む姿勢に説得力を感じました。安定した農業が実現へ。
・耕作放棄地への設置
・引き受け手のない余剰地への設置
・畑の耕作者と連携して設置
・大型農機があたらない設計の実践

(感想)
今回の情報提供などでは、先進事例を説明された。
現在は、野立てについては、メガソーラー問題など逆風が吹いています。
営農型については、農業が実際できるのか、優良農地の転用目的になっているなどの批判も。
今回大勢の皆さんに考える材料を示すことができました。
農業とゼロカーボン、地域振興などの観点で検討をしていく必要を感じたところ。

