先日、白猪の滝に行ってみました。
白猪の滝は、厳冬期には滝が凍結する「氷瀑」として名高く、古くから多くの文人墨客も訪れたといいますから、愛媛県人の方はよくご存知だと思いますが、私はローカルニュースで初めて知りました。
もちろん松山ゆかりの文人としてもっとも有名な正岡子規と夏目漱石も、この白猪の滝を見物したそうです。
「氷瀑」という響きからは、そうそう簡単には行けそうにない山奥にある滝というイメージがします。明治時代の子規や漱石たちは、かなり苦労してわざわざ見に行ったんだろうなぁ…… とも思いましたが、今は道路が整備されていて、駐車場までは車で1時間弱で行けました。
ただ、駐車場から滝までは、さらに急な山道を800mほど登らなければなりません。
「氷瀑」が見頃となる厳冬期には、この山道に雪が降り積もるため、アイゼンを履くなどの装備をしっかりしないと危険だということでしたが、私が訪れた頃にはすでに厳冬期は過ぎ、やや春めき始めていたので、雪はまったくありませんでした。
山道を登り始めると汗が流れ、セーターも脱ぎたくなるほど暖かく、
「これでは氷のひとかけらもないだろうなぁ……」
などと思いながら一気に滝まで登りきってしまいました。
滝の音が聞こえ始め、渓流にかかった木製の小さな橋をわたり、最後の岩陰から視界が開けると、春めいた青空のもとに、意外にも岩肌が青白い氷におおわれた白猪の滝が現れました。
「氷瀑」というにはほど遠い状態ですが……
中段の滝つぼの水面も凍結していて、思った以上に氷があったことに、逆にビックリ
青空には春らしく柔らかい陽光にあふれていても、滝の周りにだけは冷たい空気が張りつめているんだなぁ…… と妙に感心したりして。
これはますます「氷瀑」と言うにふさわしい凍てついた姿を見たくなります。
素晴らしい風景を見ようとするなら、やはり多少の苦労は必要なようです。
今年は下見ということで、本物の「氷瀑」の壮観は来年に期待を…… ですね。
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