計画どおり、先月から私の部署にバイトちゃんが加入しました。

一回り下で、熱意のある方。

前にきた派遣のような、変な人間性違和感もなく、ゆるっと教えてます。


お店とは違い、とりあえずすぐに誰でもできる雑用をしてもらう役割ではありません。

まずは、システムの機能を大まかに覚えてもらい、問い合わせ受電ができるようになること。

(目標は、私の入院をふまえて9月末)

この主旨はご理解いただけてるし、教えたことで私の受電内容が少しずつわかるようになるのを楽しんでくれてます。

うん、そこ大事ね。


前の子の時もでしたが、私自身が手取り足取り教わってない。

「マニュアル見て。」の一言で放置され、いきなり本データの入力で、あまりになにも教えてもらえなくて、わからないことは都度こちらから聞いて覚えただけ。


…つまり、指導方法がわからん泣。

数日後から、問題集はないのかと要求され(これ、私の後に入ってきた人は全員言う)、毎日10問くらいずつを即席で作りながら、私の作業。

もー、いっぱいいっぱい!


見かねたお兄様からは、「問題集はやめようか。夏太郎さんがパンクするし、問題を解ける=理解じゃないしね、ウチの仕事って。与えられた課題をこなすんじゃなく、自分発信で疑問点をぶつけたり、考える機会を奪ってしまう。」


ほぼ同時期に加入したお兄様も、作業は教えてもらえず、資料だけを渡されて、自力でデータ解析していった側。


そんな彼女の歓迎会を、金曜に開催しました。

上司達が出張で不在の1週間、お互いの趣味のこととか、ゆるっとお話ししたんです。


私は、彼女の入社前から年齢は聞いていたから、(あー、41歳。若いのぅ。)って見てて。


入社初日、課内会議で入院時期確認の話題も出ていたので、「お体悪いんですか?」

これこれこういう事情でして、

「もう、年齢も年齢だから、手術レスで逃げ切る計画が崩れちゃって。」

「?」

「あれ、課内年齢構成聞いてません?」

「聞いてません。」

「私、あなたの一回り上、51歳だよ?」


バイトちゃん、パニック。

やれ涙出てきただの、手の震えが止まらんだの、リアクションおかしいから爆笑!

「すみません。絶対に私より年下だと思い込んで、なめた口聞いてましたぁ。」

おい、そこかいっ苦笑。


その話を呑み会で披露し、なんだか夏太郎信者みたいな褒めっぷりに旧課長が、

「この人、誰にも教わらずに仕事覚えたんだよね。すごいなと思ってるよ。目指そうとしてもそうそう太刀打ちできないから、そこはあきらめて。

ただね、めちゃくちゃ口悪い笑。(夏太郎さんは男性なんだ)って思うことにしてから気にならなくなったけど。もう少し、かわいげがあるとねぇ。

でも今、若く見られてちょっと照れてるでしょ?」


夏「仕事にかわいげ不要ですが。」

バイトちゃん「カッコいい~!」

お兄様「それ、セクハラだから。」と旧課長をピシャリ。


旧課長、所詮昭和人で、男尊女卑がまかり通るこの会社しか知らない人生だからね。

仲良しご家族を自慢していますが、聞いていると結構結婚・子供に執着のある価値観で、お子さん達から失言をダメ出しされてることもちょくちょく。

あー、ここに嫁入り・婿にきた人、不快な思いしてるんだろうな。


私自身は、年齢より下に見られることをポジティブにはとらえてません。

小さい頃からずっと、元弟がお兄ちゃんに見られたり、高校生で小学生に間違われたり、不愉快な思いをたくさんしてきたから、その延長にしか過ぎない。

さすがにネガティブに受け取ることはしなくなったけれど、別に嬉しくはないし、わりとよくある日常でしかなくて。

ちゃんと劣化してるし、年相応だと思いますよ。

若く見られるのは、年相応のふるまいができてないだけ。



そんな呑み会後、汽車のダイヤが乱れていて最寄駅へたどり着けそうになく、予約していた白川さん最新刊を引き取りにいきました。


書き下ろしのロングバージョンが、今回の新キャラ、育休中のママさんと、白川さんママのお話でした。


白川さんの登場人物は、20代前半~アラフォーの独身だけでしたが、これだけ幅広い層に支持されているからの新キャラ設定かな。


家族、家庭。

私にとっては忌まわしい存在でしかないけれど、このお話は嫌悪感なくスルッと入り込んできました。

白川さんママ、谷口さんの経験が、私と重なったから。

家族だからを理由にお互いを尊重し、必要とする関係を100%にしないメッセージも含まれていたしね。


白川さんの登場人物って、どこかしら自分にも似たようなところがあるんだよねって共感できるんです。


あんなにカッコいい生き方じゃないけれど、羽柴さん的に毒舌でストイックな面。

憧れるのは梅本さん。オンナオンナしてない、ズボラなとこは一緒。

自分を卑下しちゃう時は、林檎ちゃんや町田さんの言い分がわかる。

白川さんにはなれないけれど、人を頭ごなしに否定しない。そこだけは気をつけてます。(どうやっても話の通じないヤツには容赦しないけど)



今回、登場人物のプロフィールが載っていて、推し活女子陽菜子ちゃんの『苦手:集団行動』。

白川さんの幼稚園逃亡事件。


あぁ、小さい頃を思い出しました。

同性でつるみたがる。

その場にいない子の悪口で盛り上がるのに、当人を前にしたらシレッと仲いいフリするダブスタ。

3歳にして嫌悪感を持ってました。


札幌市には昔、なかよし子供館という制度がありました。

夏季は保育士の先生がマイクロバスで最寄の大きな公園に参上し、おっきいレジャーマットを敷いて、青空臨時プレ幼稚園みたいなイベントを月に何度かするんです。

冬季は会場が区民センター。


元親は、私は絶対に逃亡すると思っていたようですが、色水遊びやニューブロック、家にない、家ではできない遊びが目白押しで、それはそれは楽しく通ってました。

3~6歳あたりだったので、まだ身体能力にコンプレックスもなく、運動系でも特に嫌とは思わなかったんでしょうね。

(逃走劇を繰り広げ、担任の先生から何度もお誘いメッセージカードをもらっていたのは、元弟だ!)


1回だけ、参加を拒否して愚図った記憶もありますよ。

母の日に、似顔絵を描く日。

今もですが人物画が苦手で、中途半端に絵が描けるスペックを持っていたばかりに、勝手にうまく描かなきゃのプレッシャーと、いらないプライドを抱えちゃったんです。


小さ過ぎて、周りと関わるって発想もなく、参加中は自分の作品製作に没頭してましたね。楽しくて、人がまったく目に入らないカンジ。


学校、会社。ある程度の枠組みに入るのは、そんなに苦痛じゃないみたいです。

そこからさらに大人数に溶け込むとか、グループで群れるとか、人と深く関わるのができないだけ。


地元開催の子供館、クラス写真を見ると、のちに中学の部活仲間として再会してました。

「私達、ニアミスしてたわ!」って写真を見せたら、

「あれ?これ、○組の○○じゃない?」