驚愕の蘇州料理「松鼠桂魚」！1000年前の斜塔が立つ「虎丘」を散策する☆蘇州旅行記②【1/6編】

※【蘇州旅行記①】の続きになります。

歩いてきた道を戻り、地下鉄の駅を出て最初に立った橋の上に戻って来ました。それにしてもこの景色は素晴らしく、変化があるわけでもないのにたくさん写真を撮ってしまいます（苦笑）

先ほどはこの橋の上（※現在地）から南東方向の端まで歩きましたので、この後は山塘街を北西の方向へと歩き、「虎丘」という観光スポットを目指します。距離で行くと2km以上ありそうですが、街を観察しながら自分の足で歩くのが好きなのです☆

（Google Map ⇒こちらより）

さっそく散策を開始！すると先ほどとは違って一気に観光客や観光客向けのお店がなくなり、急に通りの雰囲気が変わったように感じました。

明らかに地元の人と思われる人がたくさん集まってましたが、何か大きな魚をさばいているところでした。料理に使うためのものでしょうか。

こちらも行列。一体何だったんでしょうかね～

そして山塘河沿いに立つ建物も、普通の民家が増えてきているようでした。

対岸へ渡る橋があるようですので、行ってみます☆

橋の上からの眺め。観光地の部分は完全に通り過ぎて、普通の生活の景色のようでした。しかしいい眺めです。

まるで路地のような運河もあります。いつも海外の旅で心掛けているのは、極力タクシーを使わずに歩くこと。そうすることで、地元の人の空気に触れることができる気がするんですよね～

北西へ歩いて行くにつれて通りは細くなり、観光客どころか普通に歩いている人にもたまにしか会わなくなりました（笑）しかしここもれっきとした山塘街なのです。

途中に何やら立派な建物がありました。帰国してから地図で確認してみましたが、残念ながら何だったのかわからず。

途中止まって景色を眺めたり写真を撮ったりしてましたので、最初の橋から歩いて1時間程でようやく虎丘の入口に到着しました。黄色に塗られた壁が印象的ですね☆

そしてこの黄色い門をくぐると、丘の上に見える少し右に傾いた奇妙な塔！ここからあの塔を目指します♪

まずはチケットを購入。ここ数年は中国・台湾へ旅行する機会が増えたことで、駅や観光地etcでのチケット売り場を意味する「售票处」はすっかり覚え、Tickets という英語より先に目に入ってくるようになりました（笑）

チケットは60元（約1100円）でした。飲食は日本の半額、バスや鉄道等の公共交通機関の運賃は3分の1くらいなイメージのある中国ですが、観光地の入場料金はかなり強気なんですよね（苦笑）

全景図がありました。ここから先ほど見えた「雲岩寺塔」を目指します！

ふと見ると日本語の説明がありました。これまでに行った北京や上海の観光地ではほとんど見かけることのなかった日本語ですが、蘇州の観光地では何か所か見つけることができました。これはちょっと意外。

ここが入場口。蘇州の観光地のチケットはほとんどがもぎり方式ではなく、ICカードのようにタッチする方式でした。

まずは「断梁殿」という門が迎えてくれます。黄色く塗られているからか、ずっと見てると翼を広げた鳥のゆるキャラにも見えてきますよね（笑）

しばし緩やかな坂を上って行きます。何となくですが、平泉の中尊寺を思い出しました。

途中にある建物に惹かれました。お茶を飲んだりしたような場所なのでしょうか、不明です。

坂を登り切ったところはちょっとした広場みたいになってますが、なかなかのカオスな光景。

「虎丘」「剣池」の文字が見えます。その横には反対側への入口がありますね。

こちらが剣池と呼ばれる池。上の方には橋が見えますが、この後でこの橋を渡る時は結構ビビッてしまう高さでした。

風情のある石の階段を昇って行きます。塔の立つ丘までもうすぐです。

そして雲岩寺塔がハッキリと見えました！この塔は961年に完成したそうで、今年で何と1057年目！七層八角形で高さが47.7mあり、イタリアにある有名なピサの斜塔と同様に、頂上の先端は中心より2.34m離れているそうです。中国国内では「蘇州の斜塔」として有名だとか。

真下から見上げてみました！この塔はレンガで作られているそうですが、それにしても奇妙なデザインですよね～

最下層を見るだけで、塔が傾いているのがよくわかります。ネットでの情報によると、以前は1階にだけ入ることができたそうですが、現在は完全に囲いの中に入ることができなくなってました。正直1000年以上前の塔がよくこの状態で立ってるなと思いますし、もしかしたら近い将来に倒れてしまう…なんていう可能性があったりするのでしょうか(ﾉﾟοﾟ)ﾉ

虎丘での散策を終え、ここからは先ほどすぐ横をずっと歩いてきた山塘河を下る遊覧船で移動したいと思います♪

この記事の冒頭でスタートした橋が山塘街の船着き場になっており、ここ虎丘からのチケットは55元（約1030円）でした。

こちらの船に乗り込みます！特に時刻表というものはなく、15-20分毎に出発しているそうです。

船に乗ると、開く窓と開かない窓がありましたので、開く窓の横の席を確保。ガラガラでしたがこれで出発です☆

窓を開けると船が水を切る音をすぐ近くで聞くことができ、ちょっとテンションが上がってきました（笑）水面からこうやって景色を眺めるのもいいものですね～

だんだん川幅が狭くなっていくと、建物がすぐ近くに見えてきます。

20分程で最初の橋のところの船着き場へ到着。ガッツリと横づけするのではなく、船の先端だけ斜めにつけるような形だったので河に落ちないように慎重に降りました（笑）

…これで山塘街から虎丘までの散策は終了。素晴らしい景色を存分に堪能することができ、かなり気分がよかったです♪

このあとはここから徒歩15分程で行ける世界遺産「留園」へ行く予定だったのですが、山塘街に予定以上に時間をかけたためこの時点で既に16時20分。蘇州市内の庭園は17時で閉園となるため、翌日以降に改めて行くことにしました。

一旦ホテルへ戻って小一時間ほどくつろいでから、蘇州で1番の繁華街・観前街へ☆

ここ観前街は上海の南京東路を少し小さくしたような歩行者専用の商店街で、ちょうど太陽が沈んでネオンが灯り始める時間帯に到着しました。こういう中を歩くのも好きなのです。

その途中に突然目に入ってくるこちらは「玄妙観」という道教寺院。1700年の歴史を持つ寺院だそうです。

そしてお待ちかねの夕食は、蘇州料理の老舗・松鶴桜でいただきます！人気店なので一応待つことも頭に入れてたのですが、運よく待たずにテーブルまで案内されました。

まずはビールから。上海でもそうでしたが、ここ蘇州でもビールと言えば青島（チンタオ）です。そこそこ高級なお店なのですが、後でレシートを見るとこの600mlの瓶がたった10元（約180円）でびっくりしました！

そして今回の旅で最も楽しみにしていた料理がこちら！何とも奇妙なビジュアルをしてますが、これが蘇州の名物・松鼠桂魚という料理！桂魚というスズキ科の淡水魚を唐揚げにして甘酢ソースをかけたものになりますが、その姿がリスにも見えることから、リスを意味する「松鼠」という名前が付けられたとか。

…正直なところで言えば、蘇州の有名な名物だし独特のビジュアルだし話のタネにはいいかな～くらいの思いで注文したのですが、これが何と衝撃的な美味しさ！白身魚っぽい身はプリプリで全くしつこさのない油でサクッと揚げられており、甘酢ソースもこれ以外にこの魚に合うのはないだろうと思うくらいのベストマッチで、ホント最高に美味しかったです☆ これはいい思い出になりました(°∀°)b

そしてここ蘇州は有名な上海蟹の産地である陽澄湖に面していることもあり、蟹味噌も名物の1つ！ということで、昨年も上海で食べましたが、豆腐を蟹味噌で炒めた「蟹粉豆腐」もいただきました！濃厚な上海蟹の蟹味噌が絡んだフワフワの豆腐、これも最高でしたね♪