今の会社に勤め始めて12年以上になる。
通常あり得ないほど長く契約社員勤務をしてから
正社員になったのだが、基本的に転部せずに来た。
しかし上司は変わり続け、同僚も変わり続けた。
私自身の業務も変わったが、グラフィック・デザイナー
としての経験を活かした制作関連の路線は変わらなかった。
それが昨年の前半、日本への転勤と言うか単身赴任のために
財務関連の業務も受け入れてしまって七転八倒。
その後またもや我が部は方向転換を迫られ、
部署の再編成に次ぐ再編成を目まぐるしく越え、
やっと息がつけるくらいに落ち着いて来て
ふと気づいたら私は自分の立ち位置が
わからないヒトになっていた。
部下の数が6名だけになり、全員がルーマニア勤務。
中国とインドの方が日本から仕事をする上では
時差の調整が楽だったのだが、ルーマニア相手となると
どんどん夜勤時間が増える。
日本が夕方にならないとルーマニア社員は出勤しないのだ。
まいったな。
春になればルーマニアは夏時間になるので1時間ほど有利な
時差に変わるのだけれど、そうなっても彼らの朝10時が
日本の午後4時なのだ。
そしてその逆に、シアトルの同僚や上司と連絡を取るとなると
日本の朝9時がシアトルの（夏時間だと）夕方5時なので、
理想的には日本の朝6時とか7時くらいには始業していたい。
ワタシ、いつ寝るねん？
また、母の介護もあってフットワークが異様に重くなり、
それを上司もよくわかっていて、多分困っているのだと思う。
今月も再来週からチームの主要メンバーは
スペインのバルセロナに集合してプロジェクトが動くのだが、
上司はあえて私を外した。
昨年の10月にルーマニア出張には行ったけれど、
もしも今月、スペインに行けるかと言われたら
私自身どう答えていたか実はあやしい。
それで今、私はじわじわと不安感に襲われている。
正直に言って、おいてけぼりを食った感が否めない。
今更、今以上の昇進を狙ってはいないし、
あと3年半、還暦までこの会社にしがみついていられたら
奇跡だと思っている。
しかし、このままだと左遷どころか使えない人材として
クビを切られる可能性も出てくるなと冷静に考えている。
やはり、一日も早く母を施設に入れて別れるしかない。
そして勤務のコアタイムを早朝と夜間に切り替え、
昼寝の習慣を確立し（笑）、二つ返事でどこの国へでも
飛ぶ覚悟をし直さないと、今の部署にはいられなく
なるのだろう。
つか、何でこの歳でこんな仕事を続けているのか、
そっちの方が問題だとも思うのだが、
成り行き上そういうことになってしまったのだ。
春の年次査定を前にして昨年の評価がどう出るのか
不安しかないが、まだあと少しは頑張らないと
自分も食えないし母を食わせられない。
暦上の今年はまだ始まったばかりだけれど、
すでに不安しかない。