あんなアメリカに白砂糖がない!? | 白クマの妻は今

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外国の白クマを夫にしたら予想外のイケメン子グマが2匹も出てきた。どぉする?

先日、甘い話を書いたので、本日は続きです。
「アメリカの甘い事情」なんていかが?
大概の方は、アメリカに行ったことのない方でも、あの国の「菓子」が
もう、異様に甘いことをお聞き及びではないでしょうか?

それは、本当です。

なんだかもう、気が狂ってんじゃないの?ってくらい、甘い。
チョコレートもクッキーもドーナツもケーキもパイも激甘!
「日本のお菓子はこんなに甘くなくて~」と、
つたない英語で巨漢のホストファミリーメンバーズに言った時に
「あら~、日本って砂糖が高いの?そんなに貧しいの?」と聞かれた。
こりゃ、だめだ。って思った。

ただ、甘けりゃ良いのかよ?

答えはある意味で、イエス&ノー。
確かに甘けりゃ良いんだが、彼らは更に甘くするための努力を怠らない。
甘いものに、塩も入れるとか。
甘さが緩和されるように、ケーキやパイにアイスクリームを添えるとか。
(すごく間違った方向性・・・)

クマ妻が16歳で初めてそのアメリカに行って、スーパーマーケットで
(グローサリーストアと呼びますが)「あれ?」っと思ったことに、
この、「砂糖」があります。

日本と同じ「上白糖」が探せども探せども、なかったんです。
コーヒーも紅茶も、料理も、何にでもほとんどの方は
「グラニュー糖」を使っていたんです。
3キロとか5キロ入りの大袋。
湿気が少ないシアトルなんぞは、紙袋入り。

あれ~?へんだな~?と思いつつ、じわじわとリサーチを進めると、
「ブラウン・シュガー」と呼ばれる砂糖を、お菓子作りに使う人が多い。
と、言うか、レシピにはっきりと
「シュガー1/2カップ&ブラウンシュガー1/2カップ」なんて指定がある。
これは、日本の三温糖にかなり近い味と形状なんですが、
三温糖と花見糖の間くらいの感じか?

そしてその他に、粉砂糖があり、日本ではほとんど名前しか聞いたことがない
「コーン・シロップ」があり、全く名前も知らなかった「モラッセス」がある。
コーンシロップってのは、透明な液体で、これもまた、
菓子のレシピで出てきますが、クマ妻は使用経験ほとんどなし。
モラッセスは、日本の黒蜜を薄くしたような感じで、茶色い液体。
黒蜜をもっと優しくしたような風味で、これは美味しいです。

コーンシロップはその名の通り、とうもろこしが原料ですけど、
その他はみな、サトウキビですよね。
みんな、原料も製法も同じなんですよね。
糖の液体を結晶化させたもの。
違うのは、精製度だけ。
何となく不思議ですが、クマ妻は化学に弱いので詳しくはわかりません。
だいたい日本には、「和三盆」なんてのまである。
あれも、砂糖の分子をものすごく細かくしたものらしいし。

結局、料理も味も、化学の世界なんですよね~。

アメリカ人の異常な「甘党」は、あれは、単なる中毒です。
砂糖には、タバコやヘロインに匹敵するくらいの「中毒性」があるんです。
しかも、「合法」。<ここが最低
沢山、続けて食べさせると、必ず常習化し、量も増える。
だから、菓子業界は(飲料とかもそうですが)度を超した量をどんどん
アメリカ消費者に与え続けることで、売り上げの倍増を実現してきたわけです。
実に、恐ろしい話ですね。

でも、科学的に言って砂糖には「甘さ」以上の働きがあるので
やはり、必要なものですね。
その力とは「保水力」!
も~、お肌に砂糖塗りたくなりますよ。<冗談です
パンやケーキをしっとり仕上げるにはこの砂糖の保水力は欠かせません。
やたらと砂糖の量をレシピから減らし続けると、ただ甘みが薄くなる
だけではなくて、パサパサの菓子になってしまうわけです。
パサパサでポロポロ。ボソボソとも言うか?
しかも、この保水力と関係しているらしいのですが、
「砂糖が沢山入った食べ物」は腐りにくい!!ううむ。
ね、確かにそうでしょ?不思議ね~。

しかも、人間の脳みそは「砂糖」が好物。
うう~ん。たまらん。

クマ妻は今、必死で「糖分ゼロ」ダイエット中なんですから~。


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