しろくまです。ʕ •ᴥ•ʔ
登場人物おさらい
Sさん。背は180センチ以上あり、ガチムチ体型。
おちゃらけたような性格で人懐っこいが、急に何かに冷めたり、所構わず大きな声で話す変わり者。
Kさん。普段紳士的で年下には兄貴キャラな男性で、少し背の低い藤木直人のようなイケメンさん。オープンすけべおじさん。
今回の旅では同じ部屋。
Tさん。
クロちゃんのおとなしいバージョン。
普段穏やかなのだが、酒が入ると秒で人格が変わる。昔Sさんのことが好きだったみたいだ。
前回のお話↓
私は2時間程仮眠を取って、朝5時過ぎには起きていた。
今日の約束は、6時にホテル前に集合。
グループラインでSさんから「起きてる?」と投稿があり、私とTさんは返信した。
Kさんからの返信はない。
なぜなら、Kさんはここで爆睡しているから。
何度か呼びかけ体を揺すってみたが、うんともすんともしない。
イビキだけは大音量なのだが。
一応そのこともみんなに伝えておいた。
集合時間までに私も準備をしなくては。
自分の準備も終わり、再度Kさん起こしを試みるも起きる気配は全くない。
そうこうしているうちに時間は迫る。
私のスマホが鳴った、Sさんからだった。
S「ちょっとなにしてんの!もう行くぞ!」
明らかに怒っている声だった。
確かに離島への船は時間で出てしまうから、その怒りは当然だ。
私はKさんの事をSさんに話すと、「もう置いていくから早く来な!」と言われた。
私は急いで部屋を出て、集合場所にいた2人と合流した。
すると、Sさんは私に怒鳴ったことを謝ってくれた。
いえ、私の落ち度です…
でも一番怒っていたのはSさんではなく、Tさんだった。
時間は迫っていたが、正直今から向かえば時間にはまだ余裕がある。
Tさんは何に怒っていたのか…正直未だにわからないのだ。
予定調和が乱れたからなのか、遅れてきた私になのか、約束を守らないKさんになのか…
そして、怒ったままKさんはどこかに行ってしまった。
仕方なく、Sさんと2人で予約していたフェリーに乗るために港に向かった。
離島に行きたいと行っていたのはKさんだった。
沖縄によく来るKさんは沖縄に詳しく、離島の予定は全てKさん頼みだった。
Sさんと私は予定通りにフェリーに乗り、離島に着いた。
同船していた人たちは、色々な道具を持ちながら思い思いの方向へ向かって行った。
私達はその離島でどうすることも出来ず、港近くに佇んでいた。
(港から観光スポットはかなり離れていた)
Sさんは眠いと言い、近くの椅子に腰掛けて眠ってしまった。
とりあえず、Sさんの貴重品を持って私は1人で離島を探索した。
しかし徒歩圏内で行ける所には限りがあり、2時間もしないうちに私も港に戻ってきた。
Sさん爆睡中。
人はそんなにいないが2人して眠るのは得策ではないと思い、私はひたすら帰りのフェリーを待った。
私は沖縄に何をしに来たのだろうか…
なんだか少し虚しくなってきた。
こんなにも澄み切った太陽と、きれいな海の青。
でも、それは1人で見ているには十分過ぎる時間だった。
定刻通り帰りのフェリーが到着し、本島へ戻った。
4時すぎくらいに本島に到着し、みんなと連絡を取った。
Tさんはすっかり機嫌が直っていた。
Kさんは、以前からアプリでやりとりしていた人に会っているから別行動でとの事。
結局最後の夜はSさんとTさんと私でご飯を食べに行き、大人しく帰ってきて寝た。
私達が離島に行っている間、Kさんはひたすら爆睡していたらしい。
そしてTさんは、発◯場をはしごしていたとの事。
人があまりいなかったらしく、良い思いは出来なくただそこで寝て帰ってきたとのことだった。
沖縄旅行とは…
結局仲良く帰っては来たものの、4人で行く沖縄旅行にはこれで最後になった。
きっと4人で会うことも、この先ないのだ。
つづく。