しろくまです。ʕ •ᴥ•ʔ
登場人物おさらい
Sさん。背は180センチ以上あり、ガチムチ体型。
おちゃらけたような性格で人懐っこいが、急に何かに冷めたり、所構わず大きな声で話す変わり者。
Kさん。普段紳士的で年下には兄貴キャラな男性で、少し背の低い藤木直人のようなイケメンさん。オープンすけべおじさん。
今回の旅では同じ部屋。
Tさん。
クロちゃんのおとなしいバージョン。
普段穏やかなのだが、酒が入ると秒で人格が変わる。昔Sさんのことが好きだったみたいだ。
前回のお話↓
思いの他、長編になってしまい申し訳ありません💦
(あと長くても3話くらいです、懲りずに読んでいただけましたら幸いです。)
そして、タイトルもかなり引っ張ってしまっていて、そろそろ「沖縄旅行」に変えようか迷って変えなかった私です。
沖縄のゲイタウンは桜坂。
深夜1時はまだまだ盛り上げる時間なのかと思いきや、その日はその時間をピークに人が少なくなっていった。
カウンター席で1人で飲んでいると、若い子が一緒に飲みましょうと誘ってくれた。
その子も友達数人で沖縄に来ていて、今はそれぞれ別行動しているとのことだった。
若「お兄さん、お酒強いですか?」
そう聞かれると、弱いとは返せない変な意地。
さっきガチムチの乳しぼり(※前回参照)の時にはモジモジして参加出来なかったくせに!私のバカ!超バカ!
彼は新宿二丁目で、ゲイバーのママをしているとのことで、にわかに酒飲みゲームが開始。
テーブル席のお客さんはお客さん同士で盛り上がっているので、カウンターの店子さんと私と彼とでの4人で死のゲームが始まった。
まずGReeeeNの「キセキ」が入り、一画面ずつの交代のカラオケ。
通常、ゲイバーのカラオケでは一画面ずつ交代で歌い、曲の間奏で終わった人が一気飲みするのが定番なのだが、今回は違った。
「キセキ」のMVの中におじいちゃんが出てくるのだが、おじいちゃんが出ている時に歌っていた人が一気という過酷なゲーム。
(※決しておじいちゃんをバカにしているわけではありません。)
初めは登場が少ないおじいちゃん。
しかし油断しているとおじいちゃん、バンバン登場してくるのだ。
おじいちゃんの出現率の高さに1曲でボトルが2/3くらい終わってしまった…
あとは「さくらんぼ」とか「アユメドレー」とかね…
若い子の飲みゲームは凄まじく、果てしない。
そんな調子で飲んでいると、ボトル6本を飲み切っていた。
時間は夜中の3時。
結局SさんとKさんから連絡の返事は返ってこない。
お店には私達4人だけ。
私もそろそろ帰ろうかとお会計をお願いすると、どうも店子さんの1人の様子がおかしい…。
相当酔っぱらっているのか、服を脱ぎ始めたのだ。(ファ!)
そして、みんなそれを止めないのだ。
ムチムチした南国顔のクマさんみたいその店子さんは、ついにはパンツ1枚になった。
意図的なのか気付いていないだけなのか、丈の短いパンツの横から、子熊がこんにちはしている。
挨拶は大事なことなので、私は相手と向き合って挨拶ををする。
こんばんは。
なんて無防備なお姿!
沖縄に来てよかった!
(楽しみ方が違う)
酔っぱらってしまったクマさんに「どこのホテルに泊まっているの?」と聞かれ、一瞬キャピ!となった私。
でも私はKさんとの2人部屋なのだ。むぅ…
私は後ろ髪を引かれる思いをしながらも、ホテルに戻った。
どうやらSさんとTさんは帰ってきているようだったが、Kさんはまだ帰ってきていなかった。
明日6時起きって言ってたよね…
大丈夫かなぁ。
…
次の日の朝は不穏な空気から始まり、ケンカがはじまった_
さて、何が起きてしまったのか。
つづく。