しろくまです。
久々の東京で、久々にアプリを介して人と会って来た。
その帰りに、元々やりとりをしていた別の方からメッセージが。
前回の続き↓
池袋でメッセージをいただいた彼を仮にWさんとして、このWさんとは1年程たまにメッセージのやり取りしていた。
お互いに「会えたら良いね」と言いながら、具体的な話はしていなかった。
普段は池袋には殆ど来ないというWさん。
アプリを開いたらお互い100mの距離だなんて何と言う偶然。
メールもお電話もしたこともあったが、会うのは初めてのWさんと場所を決めて合流した。
そこにはアプリの写真通りの顔と雰囲気のWさんがいた。
W「やっと会えたねー!凄い偶然!」
笑顔で話しかけてくれるWさんに、安心した。
写真と全然違うみたいな反応だったら居ても立っても居られなかっただろう。
「バス停どこ?あまり離れない方が良いよね?」
「池袋全然わからないけど、ここにしようか?」
Wさんは優しくて、とてもフレンドリーだ。
お店に入ると、一緒に飲み物を決めた。
私はチャイナブルー、Wさんは普段お酒を飲まないらしいが、折角だからとモヒートを頼んだ。
キャッシュオンで注文の為、席を離れてWさんが買いに行ってくれた。
お金はというと、いい!俺が誘ったから!と気前よく奢ってくれた。
こんなにフレンドリーで気前の良いWさん、友達が殆どいないと以前言っていたことを思い出した。週末はどこかしらのビュッフェに1人で行くらしい。
出会いは最近は全然ないと言っていた。
前日に顔合わせをした彼もそう言っていた。
この2人には共通項があった。
コロナ後は殆ど新しい出会いはない。
友達は殆どいない。
ゲイバーには全く行かない。
田舎に住む私からすると、何だかとても不思議に感じてしまう。
沢山出会いがあるはずなのに、それを欲しているのに、何故だろう…。
見た目だって、お声がかかりそうなのに。
大都会 東京。
私がもしあの時東京から離れなかったら、どんな未来だったのだろうか_
Wさんは終始笑顔で話を盛り上げてくれた。
私もとても楽しかった。
楽しい時間はあっという間で、バスの出発の時間が近付いていた。
Wさんはバス乗り場まで見送りに来てくれた。
良い人だ。
そして、帰り際、
W「今度はエッチなことしようね」
と私の耳元で囁いた。
私は、はははっと笑い返した。
勿論いやじゃないし、こちらこそと言いたいくらい。
でも今は、それ以上が始まってしまう事かこの関係が終わってしまうような気がする未来が怖いんだと気付いた。
やっぱり、原因は自分なんだな。
一線を越えた後に、0か100しかないと勝手に思い込んでいる。
それなら、友達のままが良いなんて思ってしまうのかもしれない。
でも、こうしてそんな私に優しくしてくれる人にはちゃんとした関係を築いていきたいのも本当。
そうなると、私はやはりゲイバー育ちなんだなぁとつくづく思った。
タイプ関係なく、楽しく飲める人と楽しく飲みたい。
恋愛の先入観が、勝手に私の視野を狭くする。
今度の東京はいつだろうか。
それまでさよなら、東京の街。
おしまい。