しろくまです。
私には高校2年生の甥っ子がいる。
久々に会って、2人きりで話をした。
前回の続き↓
甥っ子は色々な一定期間、何かにはまっている。
自動車に始まり、クワガタ、蟻の観察、レモン、シャーペン、そして今は腕時計に興味があるらしい。
甥「この腕時計いくらに見える?」
そう言って見せてくれた時計はなかなか高そうだ。
文字盤のデジタル部分以外は、柔らかい木目の木があしらわれていた。
私「うーん、1万5千円くらい?」
甥「おしい…かな。定価は2万円だったよ」
おおう!高校2年生で2万の時計はちと高くないか?と思ったが、
甥「でも、メルカリで1度使用しただけのが出品されてて、4千円で買ったよ」
買い物上手だ。
私でも欲しい物が1度使用されていただけならそちらを選ぶ気がする。
そんな他愛もない話のあと、何の脈絡もなく、甥っ子は友人の話をし始めた。
甥「同じ部活のF君って子がいるんだけどさ、その子同じ部活の部長なんだよね。
そんで部長やっているのに、テストは学年1位なんだよね。」
私「そうなんだ、すごい子だね。仲良いの?」
甥「うん、普通に仲は良いかな。でもF君は誰か特定の人と仲が良い感じじゃなくて、みんなと仲良いんだよね。誰からも嫌われないというか。」
私「良い子なんだね。〇〇(甥っ子)も俺からみたらそんな感じに見えるけどね」
甥「うーん。僕はそんなんじゃないよ…。」
その時は何も気にせずにその話を聞いていたが、何となく違和感があった。
ただの深読みかもしれない。
いつも一緒にいる様な友達ならまだしも、学校以外で一緒に遊んだこともないらしい友達の話を、久々にあった叔父に話す内容だろうか。
甥っ子から、小さい頃から誰かを好きになったという話を聞いたことがない。
今の子はそういうものなのだろうか。
姉にも言われた言葉が脳裏をよぎる。
アンタと似てる所があるんだよねぇ。
もしかしたら、甥っ子はゲイなのかもしれないと思った。
勿論違うかもしれない。
でも高校時代に好きになった男の子を誰かに話したかった私と、それは重なった。
自分はLGBTQ+の当事者なのに、甥っ子にはそうであって欲しくないと思った。
道は沢山ある、別に幸せになれないわけじゃないし私が決めることでもない。
でも。
まだ、男性が男性を好きと言って何事もなく幸せになれる未来は少し遠い気がする。
誰を守るための法案なのか、何について論争しているかわからないこの国で、次の世代のLGBTQ+には、生きやすい未来があるだろうか。
幸せの形は、きっとたくさんある。
問題はそれを見つけられるか。
そして誰がそれを味方をしてくれるか、それがとても大事な気がする。
味方でいる以外、私には何が出来るだろうか。
可能性の段階で、私からカミングアウトすることも正直難しい。
壊れないで、壊されないで欲しい。
そして心のなかで、自分を否定するわけじゃないけど、そうじゃない方が良いと思ってしまう。
他人から傷付けられないでほしい。
いつか、こんなことで私も悩んでいたよと普通に話せる日はくるだろうか。
今はただあなたの幸せな今と未来を祈る_
あなたが自分を見失わないように、近くにいるからね。
自分が思うままに歩いて欲しい。
おしまい。