語り部

今日は終戦記念日です。

戦後81年になり戦争体験を語っていただける方々も確実に減っております。

中学時代の恩師に「日本人なら最低でも広島、長崎、沖縄に行って体験者から直接話を聞いてきなさい」と言われて各地を巡り多くの体験者から直接お話をお聞かせいただきました。

その他にも日本中を巡る中で博物館や郷土資料館やたまたま旅先で出会った方々からも戦争体験のお話をお聞きする機会がありました。

その中でも忘れられないのが国立民族学博物館で開催した佐倉連隊の企画展を観た子供のころに地元にお住まいだった方から実家にお手紙をいただき企画展を家族で観に行った事で全く知らなかった祖父も語らなかった大叔父の戦死した場所や日時まで分かりました。  

その時に「もっと真実が知りたい!」と思い大叔父の墓の裏に異体文字で書かれた文章を解読する事を決めました。

解読を終え大叔父の壮絶な最期を知り「これは地元の歴史として残さなくては…」と関連資料を集めるようになりました。

再度、国立民族学博物館内へ訪れた際に佐倉連隊の兵舎を再現したコーナーに当時、日本の軍隊で制式採用されていた三八式歩兵銃の無可動銃(本物の実銃を撃てなくしたもの)があり直接持てるようになっていたので触れてみると身体の中に何か電気のようなものが走り大叔父の姿が浮かんできました。

その体験を通じて感じた事は企画展の時にも思いましたが「本物の資料」の持つ歴史の重みでした。

そこで思った事が語り部として話す中で聞いて下さった方々に無可動銃を持っていただけたらと思いました。

私は戦争経験ありませんので、いくら話しても実感を持って聞いていただく事は本当に難しいです。

例えば私が聞いてきた話をしていても聴いて下さる方々の心には「あなたも戦争を経験してないでしょ!」と思われてしまいますが本物の資料を実際に手にとっていただけたら本物から伝わる歴史を肌で感じていただけると思いました。

更に父の新盆の準備中、仏壇の中から見つかった三八式歩兵銃を持つ大叔父の写真を見て、この銃について調べていく中で戦時中に日本中の学校で本物の銃(訓練銃)を使った教練が行われていた事を知りました!

早速、資料を集め 事実を知り大叔父の話をする時に聞いて下さる方々が実感をもって聴いていただけるヒントのようなものが浮かんできました。

調べた大叔父の話を中心に戦時中の日本の日常を知る本物の資料を手にとって実際に触れていただけたら何か自分事として感じていただけると思いました。

沖縄、広島、長崎では近年、戦後生まれの若い方々が語り部として活動をしております。

私も地元で身内が体験した戦争を本物の資料を通じて語り部として活動していこうと思いました。

もし可能なら大叔父のお墓の裏に書かれた当時の様子を知っていただく為に例えば袖ケ浦市の戦争遺構として登録していただけたらと考えております。