自粛生活を楽しく過ごすシリーズ♪私の所有資料で昔の千葉県へタイムスリップ旅行をする企画ですが今回は博物館に保管依頼していない個人的に所有する資料です。

何故?この資料を博物館に預けないかと言うと博物館には同じ資料が既に2点保管済みだからです。

この資料は私が個人的に楽しむ為の資料となりますo(^-^)oワクワク

何故?この地図が珍しいかと言いますと以前にもご紹介させていただきましたが所有する千点程の地図と鳥瞰図の中で内房側から千葉県を描いた物がこの資料を含めて3点しかないからです。 

通常の地図は上が北、下が南、右が東、左が西、と決まっております。

鳥瞰図では外房側から描く千葉県がほとんどです。

今回、ご紹介する鳥瞰図は

房總遊覽圖繪

汽車時間表入

大正十二年発行七月十五日發行

著作兼印刷者
日本名所遊覽繪社
右代表者 齋木徳三

發行所
赤誠堂出版部

この鳥瞰図は時刻表とセットなのでメインは鉄道旅だと思います。

そこで現在の内房線の歴史を調べてみました。

1912年(明治45年)
3月28日:木更津線 蘇我駅↔姉ケ崎駅間 開業。
8月21日:姉ケ崎駅↔木更津駅間延伸開業。
1915年(大正4年)1月15日:木更津駅↔上総湊駅間延伸開業。
1916年(大正5年)10月11日:上総湊駅↔浜金谷駅間延伸開業。
1917年(大正6年)t月1日:浜金谷駅↔安房勝山駅間延伸開業。
1918年(大正7年)8月10日:安房勝山駅↔那古船形駅間が延伸開業。
1919年(大正8年)5月24日:那古船形駅↔安房北条駅(現 館山駅)間延伸開業と同時に「北条線」へ改称。
1921年(大正10年)6月1日:安房北条駅↔南三原駅間延伸開業。
1922年(大正11年)12月20日:南三原駅↔江見駅間延伸開業。

この鳥瞰図では江見駅までが載っていて安房鴨川駅までは未成線になっております。

1924年(大正13年)7月25日:江見駅↔太海駅間延伸開業。
1925年(大正14年)7月11日:太海駅↔安房鴨川駅間延伸開業。

この鳥瞰図では久留里線は久留里駅までしか開業しておりません。
上総亀山駅まで延長開業したのは1936年(昭和11年)3月25日と13年も先です。

房総半島に鉄道がまだ全通していない時代と言う事で東京からの汽船の航路の寄港地が

富津、浜金谷、保田、安房勝山、富浦、那古船形、安房北条、鴨川、小湊

何故か木更津は入っていません。

以上のように房総半島には沢山の汽船の航路がありましたが鉄道網の広がりと共に減り昭和に入ると房総航路から伊豆七島航路へと変わっていきました。
現在も伊豆七島航路は定期航路として営業しています。

あとこの鳥瞰図の裏の案内を見て初めて知った施設がございます!

姉ヶ崎の案内の文中に以下のように書かれております。

海中の竜宮館は休憩所として種々なる賣店を設け一般浴客を待つ

以上の文章にある「 竜宮館 」とは初めて聞いた施設です。

この鳥瞰図の発行日が7月15日と言う事で海水浴シーズンだけ設営する海の家みたいなものだったのか?通年営業していたものなのか?竜宮館と言う名前から推測すると館ですから通年営業してような施設ではないでしょうか?現在は分かりません。

今日は大正時代の千葉県の旅を楽しんで下さいね(^_^)ノ