日生劇場で「ベートーヴェン」を観てきました! | 白い風のブログ

白い風のブログ

主に宝塚中心の観劇日記です。
その他に読書感想も載せてますが、最近は令和になって始めた御朱印日記が増えたかも!?(笑)

この木曜・金曜日に日生劇場で花ちゃん出演の「ベートーヴェン」を観てきました!

 


来年は御園座で1回、兵芸で2回観るんだけどね(笑)
主な配役は

ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン・・・井上芳雄
アントニー・ブレンターノ<ルートヴィヒの想い人。愛称トニ>・・・花總まり
カスパール・ヴァン・ベートーヴェン<ルートヴィヒの弟>・・・海宝直人・小野田龍之介
ヨハンナ・ベートーヴェン<カスパールの妻>・・・実咲凜音
フランツ・ブレンターノ<トニの夫>・・・佐藤隆起・坂元健児
ベッティーナ・ブレンターノ<フランツの妹>・・・木下晴香
バプティスト・フィッツオーク<キンスキー公の弁護士>・・・渡辺大輔
フェルディナント・キンスキー公爵<ルートヴィヒのパトロン>・・・吉野圭吾

ゴースト(音楽の精霊)・・・岡崎大樹・鈴木凌平・福永悠二・樺島麻美・松島蘭・横山博子




 

内容はいたって簡単。
ルートヴィヒとトニの恋愛のお話(笑)
1幕はルートヴィヒとトニの出会いやルートヴィヒの音楽活動がメインなので井上さん演じるルートヴィヒが中心に。
他ではルートヴィヒを支えるカスパールが比較的出番があった方かな?
2幕はその二人の愛と別れ、花ちゃんの出番も見せ場もメッチャあったよ!!
うん、まんぞく、満足。
妻トニの恋愛を阻止するため(夫なんだから当たり前なんだけどね(笑))夫のフランツも出番が多くなったね。


題名が「ベートーヴェン」だから井上さん演じるルートヴィヒは圧倒的に出番・見せ場の歌のシーンがあるよ!
なので少なくとも花ちゃんファン井上さんファンの方は楽しめる公演だったと思う。

ちょっと傲慢なところがあるルートヴィヒはパワー溢れる井上さんのキャラと合っていたと思うな。
逆に云うとその他のファンの方は・・・ビミョーかも!?
一応(?)2番手格は弟のカスパールだと思うけど1幕こそ結構出番があるけど2幕はラストに少しだけ・・・。
同じくWキャストのトニの夫フランツは2幕は出番が多いけど、1幕はラストに少しだけ・・・。
特に海宝さん・小野田さん演じるカスパールにはもっと見せ場(歌うシーン)が欲しかったな。
率直に勿体ない気がするな。

娘役では木下さん演じるベッティーナはトニの義理の妹で前半は恋を夢見る少女でトニとの関係も良好で王道娘役でしたね。
でも、ラストは兄のフランツに密告しちゃった・・・唯一の仲間だったのに・・・ツライね。

実咲さんはルートヴィヒの弟カスパールの妻ヨハンナ。
カスパールとの結婚前からルートヴィヒに反対されて関係は最悪!
世間の噂では悪女との事でそれを信じたルートヴィヒはカスパールの将来を心配して反対するが実際はどうだったんだろう??
悪女だったのかそれとも単なる噂だったのか??
舞台ではそこまで詳しく描かれてなかったから分からなかった。

この舞台は愛を信じられないルートヴィヒがトニと出会って”愛”を知り、その愛が成就しないまでが描かれてます。
それ故、破局になった所以の周りの人達がヒール(邪魔者)になっちゃうんだよね。
一番はやっぱりトニの夫フランツ・・・悪人度10(笑)
トニとは完全に財産目当ての結婚だな(トニの父親の意向ではあるんだけど)
トニの意思を無視して勝手にトニの亡き父の財産を処分するし、女優との浮気はするし挙句の果てには離れていくトニに子供にもう会わせないと脅迫するし最悪!!
拝金主義を全面に出して”愛”と真逆の立場だからね。
またそれを坂元さんが演じるから余計に悪人(ヒール)に見えちゃうんだよね(笑)

今回の遠征では佐藤さんフランツはみれなかったので次回観劇が楽しみ!

同じく拝金主義の弁護士バプティスト(渡辺)も最悪・・・悪人度8
彼は冒頭からルートヴィヒと対立していてキンスキー公の腰巾着でことごとく邪魔をするんだよね。
それが後半フランツと手を取って法律でトニを縛り離婚を阻止する立場に、本当に主人公の二人に取っては敵だな。

先にも書いたけどベッティーナ(木下)も常にトニの友人としていい関係だったけど良かれと思って兄にトニとルートヴィヒの関係を伝えると最悪の結果に。
あくまでも結果論だけどルートヴィヒとトニの破局のキッカケを作ったのは彼女・・・なので悪人度4
これも前述した実咲さん演じるヨハンナはいい人か悪人か分からないんだよね。
それでも印象は後半はやたらルートヴィヒを嫌っているのであんまりいい印象ではなかった・・・悪人度3?

悲劇あるあるかもしれないけど主人公たちの周りはヒールがイッパイ!(笑)
そんな中でルートヴィヒの弟カスパールは本当にいい人だったね。
それだけにもっと出番があったら良かったのにね。

この舞台では「エリザベート」の黒天使に当たる役に”ゴースト(音楽の精霊)”がありました。
男女3名、計6名で主にルートヴィヒがピアノを弾くシーンでダンスを踊ります。
この舞台は結構展開が早いのでその際に使われることが多かったね。
ルートヴィヒに取り付く精霊なのでフィナーレでもヒロイントニの後で登場し井上さん演じるルートヴィヒを迎える演出でしたね。
面白いと思った!

このお芝居は「エリザベート」「モーツァルト」「レディ・ベス」等の音楽担当のクンツェ&リーヴァイコンビの作品です。
でも音楽はオリジナル曲ではなくベートーヴェンの作品に歌詞を付けたアレンジ曲でした。
いい意味で聴いたことのある曲で馴染み深い、悪く言うと新鮮味がない気がしました。
私自身は結構楽しめましたよ。
ただいい曲は多かったけど、他のクンツェ&リーヴァイ作品のように終演後に心に残った曲は少なかったな。
とは云え花ちゃん演じるトニにも沢山の歌があり嬉しかったよ!
一番印象に残った曲は♪千のナイフです。
弁護士フィッツオークから「離婚するならもう子供には会わせない」と言われドナウ川に架かる橋の上で嘆き悲しむ心情を歌った歌です。
これまで出演された過去の作品に近い雰囲気の曲だった・・・原曲はベートーヴェンの何の曲かな?と思ったらオリジナル曲だった!!
しかもこの曲だけがこの作品の唯一のオリジナルソングとは!
好きになった曲がベートーヴェンではなくオリジナル・・・この作品の根本を否定!?(笑)
ま、いいか!

 

 

グッズ販売で花ちゃんのクリアファイル(2枚セットで1,000円)とアクリルスタンド(1,500円)を購入!
これはトニ(花總)とルートヴィヒ(井上)の2種のみ・・・ライバルは強いな(笑)

グッズ関連では日比谷シャンテでコラボキャンペーンがあったよ!

 

「エリザベート」の時と同じく指定のメニューを注文するとオリジナルコースターが1枚もらえます。
前回同様、「五穀」で食事を(”田園”風景溢れる定食1,738円)
ワクワク・・・実咲凜音さん演じるヨハンナでした。
娘役は8枚中3枚だから私的には当たりかな?(笑)