最近ですが、診察の中で「食べ物に含まれるリンの量」について、

飼い主さんに聞かれたので、資料を見ながら「これぐらい」というお話をさせていただきました。

 

腎臓用の療法食・シニア食・一般食・魚肉・獣肉と比べてみた感じですね。

数値的に比べると大体でざっくりですけど、

 

腎臓用の療法食=0.6

シニア食   =1.6

一般食    =2.0

魚肉     =2.0

獣肉     =1.6

 

ぐらいです。

獣肉なら「牛」「豚」「鶏」で違いますし、

魚肉は「あじ」「秋刀魚」「しゃけ」などで違います。

フードもメーカーによって差がありますが、このぐらいのイメージで

そう大きな問題はないと思います。

 

 

腎不全ではリンが高いとよくないです。

ただ、じゃあ生まれたその時からリンの制限はやればいいというものではないです。

というか、健康な子にそんなことをやってはいけません。

 

体調・腎臓の状態・年齢に合ったご飯が望まれます。

一般的な血液検査で「BUN」「Cre」「IP」は腎臓の75%が持っていかれないと上がってこないのですが、

これだと「大雑把すぎる」という印象があります。

 

そこで「SDMA」という外注の検査でもう少し細かく「持っていかれ具合」を測ります。

その結果から、今のフードでいいのか、シニア食がいいのかを判断すると、

健康で長生きにつながると思います。

 

ご検討ください。