スタートと同時に全身が目で音楽が聞こえなかった、とか
フィニッシュと同時に音楽が記憶から消えた、とか書いたが
そうでもなかったらしい
ピアノはごく気まぐれに楽しんでいるだけなので
「ヴァイオリンと管弦楽のためのファンタジー from Ladies in Lavender」 も前回は
そこそこ雰囲気を楽しめる程度に弾ければよいといういつもの自分であった。
今回は駿君のスケーティングのタッチの記憶を楽しみたくて
ちょっと気合をいれて長らく弾いていなかったこの曲を復習しはじめたが
「そこそこ」とは言え、以前はずいぶん雑に弾いていたなあ、と少し驚いた。
つらつらと弾いていくと「ん!?」と感じるところがポロポロ出てくる。
疎かにしている音が結構ある。
楽譜を詳細に確認して駿君のスケートを思い出しながら丁寧に
以前のいろんなまちがいや癖を修正していく。
と、ここで
「あれっ?会場で聞いた音楽を詳細に覚えてるじゃん!?」
音楽は(全身が目になったから)聞こえなかった、のでも
ドラマティックなフィニッシュの衝撃で記憶から飛んだ、のでもない。
駿君の演技と一体化して体験として身体に残っている