アジアの出店を早める メトロキャシュ&キャリー
メトログループは、ドイツ最大の小売業者で、世界では売上高
第3位の名の知れた企業です。 およそ290,000人の労働者、33カ国、2,100か所で店舗を営んでいます。
メトロのブランドは、メトロキャシュ&キャリー、スーパーマーケットのリアル(REAL)、家電量販店のMEDIA MARKU、
デパートのGALERIA KAUFHOFなどがあります。
「キャシュ&キャリー方式」とは
このコンセプトは「BtoC」ではなく、プロフェショナルの客(レストラン、小売業、ホテルなど)をターゲットにした「BtoB」の卸売業者でバルク販売、セルフサービスがベースになっている。
メトロキャシュ&キャリ―は、
「登録されたお客様しか利用できない」のが基本になっている。
一方、「ホールセールクラブ」とは、
会員制の現金払い持ち帰り卸売業者で、中小自営業者などの
法人だけでなく、会員になれば個人客でも買物ができる。
ベトナムのメトロ
2010年12月23日現在、ベトナムにはすでに13店舗オープンしている。ハノイでも2店舗目がオープン予定。出店ペースが速まって来ている。
ちなみに、2010年の日本の外資小売業の店舗数は
1.ウォルマート(西友、サニ―) 371店舗
2.テスコ(つるかめ) 139店舗
3.コストコ 12店舗
4.メトロ 9店舗
特にメトロは首都圏で昨年末から出店ペースを速めている。
メトロ ハノイ THANG LONG店を視察
ハノイの中心から車で40分程の郊外にある店舗。
「身分証明書(パスポート)を持参してメンバーになれば買物ができる」と聞いて、カウンターに向かうが、「カードを作れるのはプロフェショナルだけ」の一点張り、「外国からの観光客だ」と泣きついてどうにか入れてもらう。
個人に対しては入店基準が厳しくなったようである。
店内は、コストコやサムズクラブのようではあるが、生魚の水槽など生鮮食品が充実している。
パレットは天井まで積み上げられてはいるが、段ボールやクレート陳列の他に、箱から出してバラで商品を陳列してかなり手をかけている印象が強い。
駐車場には、車を回してそのまま積み込めるスペースもある。
ロットが大きすぎて個人が買える物は少なかった。
メトロを見て何を学ぶか
日本では、コストコやメトロのような、キャシュ&キャリーやホールセールクラブの様な業態を持っている企業はない。外国企業の独占場である。
「業務スーパー」などというものはあるが、規模では比較にならない。
衰退する地方の公設市場が、詳しい法律や規制の部分はよくわからないが、キャシュ&キャリーやホールセールクラブといった業態に参入できないであろうかと思う。
既存のスペースを使えばかなりの物が出来る。
「成田市場の土曜日市」がマスコミなどで話題になり、かなりの集客をしている聞くが、地方市場はもう少し元気を出して欲しい。