『金の卵を産むニワトリ』と同類ですね。
しろあです。
動物寓話でおなじみのイソップですが、人間がテーマの話もあるんですよね。
その中から面白いもの、興味深いものを紹介しております。
ちなみにナンバリングの『Hausrath』は底本となる書籍の掲載番号。
バッハやモーツァルトも楽曲には作品番号が打たれてるでしょ?
クラッシックの作品ナンバーと同じく、
イソップ寓話やグリム童話は底本によりナンバリングされてるんです。
これが作品を調べるとき、より深く調べたい時に役立つのでタイトルに入れております。
今回は『女と雌鳥』というお話です。
毎日卵を産む雌鳥を見て、女はたくさん餌を与えると日に2個産むのではないかと考えた。
たくさん餌を食べた雌鳥はぶくぶく太り、卵を産まなくなった。
もちろん、教訓は
多くの人は貪欲さから余計なものまで欲しがり、
挙句、いつも得ていたものも得られなくなる。
ということです。
物語では ”女” とある人に焦点を当ててますが、
教訓ではそんな ”女” と同じような考えのものがたくさんいる、
否、むしろ普通の人なんだ、と戒めてますね。
ここんところがポイントです。
下記の『金の卵を産むニワトリ』の話も同じですが、こちらはファンタジー。
今回の『女と雌鳥』は、現実的な戒め話ですから、
相手によって、使いどころによってはこちらのほうが効き目はありかも知れませんね。