童話に描かれるオオカミと史実について①『かがみ孤城』の問題点について | 白鴉(shiroa)のビバラムービー

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テレビ放送を機に、見てみたよ。

 

しろあです。

 

映画『かがみの孤城』を見てみました。

中学生向けと考えると非常によい作品ですが、

人間ドラマとファンタジー部分のバランスが悪く、

 

 いい作品なんだけど、なんかもったいない出来上がりだよね

 

というのがみんなの感想のようですね。

なんかもったいない、というのが

 

 ・ファンタジー部分の設定の甘さ

 ・声優陣のスキル不足

 ・過剰な演出

 ・7という数字に籠められた意味合いがただの統一でしかない点

 

などなど。人により気になるところは違うと思うんですけど、

私は

 

 実際の童話との整合性

 

について「ふむ」と思わざるを得ませんでした。

 

童話モチーフでファンタジーを描く、というのは非常に素敵なアイディアで、

私の得意分野でもあるのでとても興味深かったんですけれど。

 

少しだけ作品に触れましょう。

 

 引き籠りの中学生が主人公。

 彼女はある日光る鏡の世界に入り込み、そこで”オオカミ様”という

 オオカミの仮面を被った少女に会います。

 鏡の中の世界は海に囲まれた孤城でした。

 そこには主人公を含め7人の子供が集められていました。

 

 オオカミ様は子供たちに目的を話します。

 いついつまでに鍵を見つけなさい。

 見つけることができれば、ひとつだけ願いを叶えることができます。

 

 ただ、鍵を探すのも自由。

 城に来るのも自由。城でどのように過ごすかも自由。

 鍵をみつけても願いを叶るかどうかも自由。

 

 そんなルールの中、初対面の子供たちはどうするのでしょうか?

 

という話です。

オオカミ様は集めた子供たちを”赤ずきん”と呼んでいたと思います。

此処にも童話のコンセプトが含まれていますが、

鍵を探し出すヒントもとある童話にあるのです。

 

ですからある程度童話について詳しい、知識がある方が楽しめるはずなのですが。

次回は実際の童話について少しお話をしていきたいと思います。