元三大師関連寺院(一)【16】龍澤山 宝泉寺(横浜市鶴見区) | 遊行聖の寺社巡り三昧                            Yugyohijiri no Jishameguri Zanmai

今回ご紹介するのは横浜市鶴見区にある天台宗の宝泉寺です。

鶴見区は横浜市北部に位置しており、東は東京湾、北は鶴見川を境にして川崎市と接する京浜工業地帯を構成するエリアに当たります。

鶴見で有名な寺院と言えば曹洞宗大本山總持寺であり、石原裕次郎氏のお墓があることでも寺名が全国に知れ渡っています。

私と美月も總持寺には何度か足を運んでいますが、オチャラケ遊行聖にとって禅宗寺院は敷居が高く、今も心を震わせるオモシロ発見が出来ず馴染めていません。

せいぜい有名な百閒廊下と古式ゆかしい電話ボックスに感動したぐらいで、二人とも邪鬼故になかなか高尚な禅の境地には至れないようです。

(總持寺ホームページより)

そして鶴見と言えば、鉄道マニア垂涎のJR鶴見線です。

JR鶴見駅から京浜工業地帯の工場群へ向かう短い路線で、昭和初期に貨物輸送として開業しましたが、現在では朝晩の工場への通勤者輸送も担っています。

東京への通勤する神奈川県民は誰もが鶴見線の名前を知っていますが、工場勤務者・沿線住民以外で実際に利用したことがある人は少ないのではないかと思います。

まさに大都会のローカル線と言っても過言ではない神秘の鉄道路線です。

この写真は2018年に美月と街歩きしていた時のもので、現在車輛はこの205系からE131系へと車輛が置き換わっているようです。

さて、私と美月は計画もなくJR鶴見駅から鶴見線に乗り込み、辿り着いた終点がこのJR海芝浦駅でした。

工業埋立地の突端に造られたJR海芝浦駅は京浜運河に直接ホームが面しており、東芝の工場内にあるため社員以外は改札を出ることが出来ません。

東芝の専用駅と言いながら「関東の駅百選」にも選ばれており、都会の海を臨む絶景に多くの鉄道マニアが用も無く集まっていました。

ホームの奥には折り返しする電車を待てるように、東芝さんのご厚意で小さな海芝公園が造られており、しばし都会の喧騒から離れて憩いの時間を楽しめるようになっています。

ちなみに「鶴見線あるある」としては、「浅野」「大川」「武蔵白石」「安善」等、旧浅野財閥に関連する事業者の名前が駅に冠されていることでしょう。

映画『トラック野郎』をこよなく愛する私と美月は、この映画の聖地巡りで再びJR鶴見線に乗ることになるのです。