さて、不思議法師が彫像した虚空蔵菩薩から清澄寺について考察を続けましょう。
まずは清澄寺の本堂ですが、これは2020年11月8日に再訪した際の画像です。
実に立派な本堂ですが、何処か日蓮宗らしからぬ装飾も多く、かつて真言宗だった名残りを感じることが出来ます。
閻魔大王がおられる日蓮宗寺院は珍しいかと思います。
さて本堂の画像に戻りますと、拡大表示で読みづらいのですが、「日本三体虚空蔵菩薩」として(清澄山・村松山・柳井津)と自己宣伝する看板を見ることが出来ます。
そもそも「日本三大(体)〇〇」は国家検定ではなく曖昧なのですが、「日蓮上人祈誓」の限定条件を許すとしても、会津の「柳井津」は間違いで「柳津」が正解です。
2017年12月17日に参詣した際はテープを貼って誤魔化していたのですが、最早それも風化して消え去って関心すら無くなっているようです。
清澄寺には、是非とも看板を作り直して頂けますようお願いしたいところです。
さて私と美月は2016年8月にその会津柳津にある圓藏寺へ旅しているのですが、当時は赤べこに夢中で虚空蔵菩薩など残念ながら知る由もありませんでした。
ついでに喜多方で赤べこ公園など発見して大いに盛り上がってしまいました。
「知らないものは見えない」から仕方ないのですが、人間は永遠に不完全であり、この先何度も同じ寺社を巡らされることを覚悟している今日この頃です。
さて、日蓮が「日本第一の智者となしたまえ」とまで祈願した虚空蔵菩薩なのですが、何故か日蓮宗ご本尊の大曼荼羅には勧請されていないのです。
(鎌倉妙本寺蔵)
文殊菩薩や普賢菩薩は書かれているのに、何故修行した清澄寺の本尊である虚空蔵菩薩が勧請されていないのか・・誰もが不思議に思うところです。
余談が過ぎてスペースが無くなりましたのでこれは次回に続きます。
最後に・・会津が生んだ大歌手、春日八郎先生と美月のツーショットです。