53日(金)77回目の憲法記念日を迎えた。429日(月)憲法映画祭が、武蔵野公会堂(吉祥寺駅南口徒歩1分)であり、伺いました。憲法映画祭2024 (kenpou-eiga.com) 

 

 

代表の花咲さんとは10年くらい前にお会いし、時々ですが伺っていました。425日(木)の東京新聞に紹介されていました。

「憲法」映画 伝えて12年目 考える会が上映リスト3年ぶり刷新 29日、武蔵野公会堂で「映画祭」:東京新聞 TOKYO Web (tokyo-np.co.jp)

 

映画『しではら』を拝見しました。「しではら」とは戦後の首相幣原喜重郎で、戦前外務大臣を経験して、戦後憲法9条の発案者です。私は若き日に田畑忍先生(元同志社大学学長)に会い、永世中立宣言の必要性を確信し、また幣原喜重郎のことは、伺っていましたが、近年堀尾輝久さん(東京大学名誉教授)が研究されていて、映画でも登場されていました。憲法9条の発案を、人々の反発を危惧して、米国からの発案にしてほしいとのことでした。

『しではら』 -かどま市が生んだ日本の総理- - YouTube

 

マッカーサーは『日本は極東のスイスたれ』と言いましたが、その後朝鮮戦争の勃発を契機に日本を「反共の防壁」として、民主化の転換を行い、1950年警察予備隊、その後保安隊を経て1954年自衛隊が発足しました。1951年のサンフランシスコ講和条約と同時に、吉田茂が日米安保条約を一人で署名、1960年の安保改定、そして1969年佐藤栄作によって自動延長されました。1970年の安保闘争を恐れた佐藤が、沖縄の返還を前面に、安保隠しを行ったことは以前ご紹介させていただきました。

 

私も、憲法の理想は大事にすべきだと思っています。しかし、憲法9条を守ってもすでに憲法が踏みにじられていることーまさに壊憲ーを、認識しながら、どう憲法の理想に近づけるのかー憲法の具現化ーが肝心だと思います。そもそも「自衛」隊は真の『自衛』隊なのでしょうか?専守防衛と言いながら、海外へ派兵を繰り返し、かつ、自分の国を自分で守ると言いながら、日米安保条約の下で「アメリカ予備軍」ではないでしょうか?安保法制以降、米国だけでなく、オーストラリアやフィリピンなどとも合同演習を行っています。

 

 

先日、SIPRI(ストックホルム国際平和研究所)Home | SIPRIが、Yearbook2023を世界の軍事費を発表しました。ウクライナ侵攻、ガザ攻撃など、軍事費が増えたことを報じています。調べると日本の軍事費はGNP1.6%になっていると。

私は、東ティモールに関わってきましたが、96Falintil(東ティモール民族解放軍)の司令官に会うことができましたが、真の解放軍だと確信しました。

 

安保条約廃止と言うと、すぐ重武装が体制側から議論されてきました。しかし、非武装の議論となかなかかみ合わず、多くの支持ー国民の51%ーを得ることができず、益々武器輸入に加え、武器見本市、さらに武器輸出を可能にしています。平和外交と防衛は両方とも大事ですが、日本では両極端だっと思います。また、中立というとスウェーデンやスイスが取り上げられましtが、人口も違いますが、スイスは日本の10分の1、スウェーデンは12分の1、オーストリアは15分の1です。

 

今の「自衛」隊が真の『自衛』隊でないことを指摘しながら、今必要なのは、非核・軍縮を進める事ではないでしょうか? つまり、以下の3段階を提案したいと思います。

 

1 非核・軍縮ー核兵器禁止条約の批准、その先頭に。東アジアの軍縮交渉をリード。在日米軍の削減、普天間新基地の断念。自衛隊の海外派兵の禁止、非武装の国際緊急援助隊ー医療消防に加え、輸送、建設チームも。安保法の廃止ー他国との軍事協力の禁止、自衛隊の半分を災害救助隊に(数年かけて)。武器輸出の禁止などなど。

 

2 永世中立・自衛=軽武装永世中立

国会で永世中立宣言を議決し、各国に承認を求め、永世中立国に(オーストリア方式)。1996年のトルクメニスタンのように国連総会での承認も考えられます。自衛隊は、GNP0.5%に。

 

3 非武装永世中立

将来的は理想を持ちつつ、現状は、あくまで理想。

 

皆さんのご意見を伺えれば幸いです。