食事制限解除! | 文武両道を目指す14歳、悪性リンパ腫になる Part2

文武両道を目指す14歳、悪性リンパ腫になる Part2

高等支援学校3年生の娘と、高校1年生の息子の母です。
勉強にサッカーに大忙しの息子がR4.3月、13歳の時に
悪性リンパ腫(Tリンパ芽球性リンパ腫)と診断されました。
R6.6月、すべての治療が終わり経過観察中です。

維持相終了後、初めての外来。

 

「肝機能が正常値に戻ったから、肝臓の薬は終了しましょう。感染予防の薬だけ継続。白血球もいい感じだし、心機能も問題無さそう。免疫系も戻ってるね~。」

 

「もう特に制限は無くてもいいかな。」

ドクターが言った。

 

私「え、食事のことですか?」

息子「な、生ものとかも?」

ドクター「うん、食事制限の解除は人によるんだけどね。」

    「息子くんは検査値の戻りがいいし。」

 

 

 

入院中、抗がん剤の投与と同時に加熱食が始まった。白血球が減少すると抵抗力が弱まって感染しやすくなるため、「すべて中が75℃で1分以上加熱されたもの」だけを食べてくださいとのこと。

 

生もの生野菜はもちろん、半熟卵・加熱していない豆腐・梅干し・ところてん・納豆・漬物・素手で洗った麺などは×。

 

果物は皮が薄いものやそのまま食べるもの(いちご、キウイ、もも、さくらんぼなど)は×。

 

お菓子やふりかけ、ドレッシング等は個包装のもの以外×。もちろん生クリームを使ったケーキも×。

 

ペットボトル飲料はふたを開けたら24時間以内に処分。

 

退院してからも抗がん剤を内服中は制限が続いた。夏に生野菜サラダが食べられないのは困ったし、そうめんを洗うときは食品用のグローブ着用。

 

中学生の頃は給食だったので、給食の加熱状況を教育委員会に問い合わせた。

 

などなど、好きな物が食べられない息子はもちろん、食事を作る私もけっこう大変な思いをした。特に高校生になり弁当生活が始まってからは加熱に神経を尖らせた。

 

 

 

 

「やったー!」息子はガッツポーズでにこにこ。それを見てドクターも「2年と3ヶ月か~、よく頑張ったね。」と、にこにこ。

 

診察が終わり、遅い昼食にサイゼリヤへ行った。

 

「生ハム食べて良いんだよね?」

「どうぞ~。」

「生チョコのケーキもいいんだよね?」

「どうぞ~。」

 

息子は生ハムを一気に頬張って「うめー!」とにこにこ。チョコケーキをむしゃむしゃ食べた。

 

 

一番食べたかったお寿司も週末に解禁することにした。

 

 

 

 

少しずつ日常が戻ってきている。病気になる前にはもう戻れないけれど、制限のない普通の高校生としての生活を送らせてあげたいと思う。