点滴治療をしながら、頭部のMRI、腹部のレントゲン、採血等の検査をした息子だったが、結局5日間入院した。
「頭部のMRIを撮ります」と連絡が来たときは、また胃がぎゅっとなった。いろんな可能性を考えてのこととはいえ、脳の病変を疑っての検査だろうから。
検査結果はすべて大きな異常は無し。薬の副作用と、胃腸の感染症が重なったのではないか、とのことだった。メソトレキセートやロイケリンは中止していたこともあり、吐き気はだんだんにおさまって少しずつ食べられるようになった。
とは言っても、体調はいいわけではない。朝はなかなか起きられず倦怠感も残っているようで、今回の退院後は学校に行けないまま冬休みに入ることになりそうだ。
「明日は学校に行けそう?」と聞くと、今までは間髪入れずに「行く!」だったのが、今は「…分かんない。」になった。自分の体調が思ったより良くないことで、自身を失っているように見える。
入院治療が終わったらさっさと復学できるつもりでいた息子、ここにきて大きな壁にぶつかったのかもしれない。学校で吐き気が出たら…という恐怖心もあるのだろう。
息子の心の中はわからないし、自分で乗り越えるしかないことだ。親は見守って支えるのみ。息子、あなたは充分に頑張っているよ。